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カテゴリ:涙の就職活動
本日も先週末に続き、有給消化日とした。
有給8日を今月で使い切った。 そして、明日はいよいよ最終日。 事務所内に配る「お菓子」も先日東京に行った際に「銀のぶどう」の「さくらパイ」を30個購入したが、 足りそうにもなかったので、「もち吉」で20個分のお煎餅を追加購入した。 リーズナボーで、コストパフォーマンス大。 こういうの助かるって。 必要経費とはいえ、やはり痛い出費には間違いない。。 昨日は、先日就職が決まったサユリちゃんと近所の喫茶店で5時間ほど話した。 今まで思ってたこと、最近感じたこと、改めて思ったこと、今感じていること・・。 リコとサユリちゃんの仕事のグループは、女7人構成ではあったが、 「女が多くてロクなことはない」という一般常識にも反し、 奇跡的に居心地もよく、気持ちよく仕事ができた。 本当にこれは感謝すべきことであった。 この中にリコを含め派遣は3人いた。 トシエさん、サユリちゃん、そして、リコ。 この内、この厳しいご時世に投げ出されたのはサユリちゃんとリコであった。 トシエさんは・・と言うと・・ 2月半ばに子会社に異動となったのだった。 ハケンの異例の異動。 リコの中では「避難」と呼んでいる。 トシエさんが避難させられたと同時に、 ハケンの私たちは「全員3月で終了」ということを察知した。 彼女は仕事もデキたし、上司にも買われていたし、 一斉に切られるハケンの中から避難させられたのは、 この就業先の会社からの一種の彼女に対するご褒美とも思えた。 この会社からの異動の提案を断わる選択肢もあったが、受け入れたトシエさん。 リコでもきっとそうしていただろう。 とにかくこの時期の失業は避けたかった。 彼女が何も悪いこともしてないというのに、 すっかりリコはもう彼女と話す気すらしなかった。 なぜだ? 年齢が近かったワリには、サユリちゃんほど打ち解けることもなく、 彼女を「友達」と思ったこともなく、どこか違っていた。 独身37才の彼女もリコと同様親と同居していたが、 クリーニング代も、年賀状代も、税金も・・親持ちで、 家にさえお金を入れることはないようだった。 完全なるパラサイト。 育ちも良さそうで、田舎には似つかわしくない佇まいの彼女。 恵まれた他人の家庭環境に嫉妬したところで、どうにもならないことはわかっちゃいるが、 この彼女がリコの味わう苦境を味わうことなく春を迎える。 そんな思いが、彼女との距離を作って行った。 「私の就職のことトシエさんから聞いて来て、最後に『それって、正社員?』て、言うの。 『そうだよ』って答えた時のトシエさんの顔・・すっごいヤな顔された。わかる?首の皮一枚でクビにならなかったって言ったって、所詮はハケンのままなんだからさ。彼女も不安なんだよ。リコさんも絶対正社員になってよ!私、彼女のアノ顔忘れない。。『おめでとう』さえ言わなかったよ。」 と、サユリちゃんが、リコの目をじっと見て言った。 誰を恨むわけではないが、悔しかった。 絶対正社員になってやる! 何が正解で、誰が賢いかと思うのは人それぞれ。 でも、リコは絶対に正社員になって、笑ってやるのだ! トシエさんには、ここ数回顔合わせる機会があったが、 正直、彼女には不快感を与えていたに違いない。 彼女こそ、自分の判断に後悔しているのかもしれない。 リコは、なんてヤな女だったんだ。 明日は最終日。 彼女にもお菓子を渡しに行く。 きっと明日は、笑顔で彼女の顔を見ることができる。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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