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マリちゃんはどこにいってしまったのかは、書き手であるわたしにもわからない。捜さなければ物語は続かない。 ここで時代背景を整理しておこう。 時代は今から100年先である。ということは2112年ということになる。マリちゃんことマリエのいる場所はアメリカのいなかの町である。そこの学校に通っていた。 マリエは今(2012年)の少女である。しかしタイムシフトしてしまったからこの年(2112年)では108歳ということになってしまう。タイムシフトしたのは虹のトンネルに入ったからである。異次元に続くトンネルで地球上の時間と違う時間を過ごしたから、地球に戻ったとき時間的なずれが生じてしまったのである。年齢は108歳のおばあさんであるが、肉体的には8歳の少女である。 この時代の世界はAmerica圏とChina圏のふたつからなっている。国という概念はもうない。戦争をするということが無理なので、国という考え方はなくなってしまった。この時代より30年ほど前の戦争で日本(今ではJ地区と呼ばれている)の中心に核爆弾が落とされ、壊滅状態になってしまった。その地域は放射能汚染の影響で今も立ち入りできない。そんな人のいないところでマリちゃんは発見された。 この悲惨な戦争は地球上の最後の戦争と呼ばれている。日本はこの時に、A圏とC圏に分断された。 (つづく) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021.06.05 03:01:01
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