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俺は首をすくめてあたりを見回した。枯れ木に一羽。俺は地上では無敵だが、上からの攻撃には弱い。俺に一撃をくらわしたのはあいつか。その鳥はクッククックと鳴いた。青くもないしカラスでもないようだ。 俺はそいつをにらんだ。にらむだけでどうすることもできない。口の中のいやな臭いがよみがえった。クッククックとまた聞こえた。それは俺の頭の中のことであった。俺の頭の中で鳴きやがった。俺は思わず頭を水の中に入れた。それは声になって俺の頭の中で喋った。 わたしは地上げ屋集団godグループの幹部天使、智engeleのsamaelです。よろしくです。 俺の口の中に糞しやがって、なにがよろしくだ。 まあそう怒りなさんな、それは糞ではなく通信機の受信機だ。私の声がよく聞こえるだろ。 頭の中の声にかみつくわけにもいかない。俺はただうなるだけだ。おれは薄眼で見た。枯れ木の鳥が不敵な笑いを含んでこっちを見ていやがる。 snakeさん、いまあなたはわたしが白い鳥のように見えている。 その言葉は相変わらず俺の頭の中である。 こうすれば黒いカラスのように見えるでしょ。それではこれはどうですか。 羽根は七色に輝いた。俺は思わず見とれてしまった。これは遺憾と頭を左右に振った。 わたしは鳥ではなくengelなのです。 なんでお前は俺の頭の中にいる。この糞野郎が。そういったとたんあの嫌な臭いが頭に充満した。 それはですね、まあちょっと困ったことになったからです。 わたしたちは宇宙の地上げ屋集団、その中のgodグループ。わたしはグループの智天使という幹部なのです。わたしたちのグループは宇宙で多くの地上げをして、天国を創ってきた。天国というのはみんなを幸せにするところなのです。いま多くのと言いましたが、宇宙というものは広いものなのです。その天国を創るのにふさわしい星を見つけるのはたいへんなこと。砂漠でダイヤの一粒を見つけるようなものです。そして今回やっと見つけたのがこの星です。この星を見つけたとき、ここは簡単に天国が創れると考えたものです。それだけ今までの星にない条件が整っていたのです。godは今までにない理想の天国が創れると喜んだものです。godは張り切って言いました。七日間で天国を創ろうと、わたしたち天使は七日間でできるのかと、少し驚きましたがgodが言うのだからきっとできるのだろうと、みんなで力を合わせて仕事をしました。大いに働きましたよ、わたしなんか陸と海を分けるのに、水を入れすぎたぐらいです。そんなみんなの頑張りもあって、作業は六日間で終わったのです。それでgodは最後の一日は休息日にすると言われた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024.06.08 07:07:42
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