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カテゴリ:物語
⑥
・・・空を飛ぶことができる。その一言が俺の心を浮き浮きさせた。俺がedenの主になったら、godに頼んでまず翼をつけてもらう。それからhitokataみたいに手を付けてもらう。あれは便利そうだ。しかしあんなものを持つと仕事が増えるのではないか。むしろhitokataをしもべとして使えばいい。これは妙案だ。もちろんあいつらは生きものたちの下だ。ゴキブリより下。そんなことを考えていたらmoguが顔を出した。顔に泥をつけたままである。こいつはよく働くな、こいつは最上位だな。・・・ (mogu) snakeさん、脱皮もしないでこんなとこにまだいたのですか。もう季節は初夏ですよ。 (snake) ああまあな、しかしmoguおまえはよく働くね。顔が真っ黒じゃないか。 (mogu) 新しい穴を掘っているものだから、忙しいのですよ。今までは草原だったところがedenになってから森に様変わりですよ。それで木の根が太くて深いから堀ずらくなったのです。でも今はですね、edenの中央のあの生命の樹までの地下道を作っているのですよ。片側2車線で全幅が300mmもあるんですよ。それに入り口は8か所で中央に向かっている。総距離は何キロになるのやら、こっちには分かりませんがね。mogubossの命令ですよ。mogubossはあの木は観光名所になって、これからどんどんそこへ行く生きものが増えるというのです。それで地下通路を作って儲けようと言うのですよ。それでこっちらは働きづめ。 (snake) なんだ、そんな木は自分たち地下の生きものには関係ないと言ってたくせにちゃっかり儲けようとしているではないか。 (mogu) mogubossはアイデアマンですからね。儲けてそのうち地下帝国でも作るつもりじゃないですか。 (snake) ところでmogu、そのedenの中央にもう一本樹があるか。 (mogu) さあ、こっちは知りませんね。耳にはさんだことはないですね。 (snake) そうか、いやどうもhitokataのための樹らしいんだがな。 (mogu) それじゃ、誰も知らないのではないですか。hitokataには近づきたくないから。それがsnakeさんと何か関係があるのですか。 (snnake) おまえこの前、hitokataがこのedenの主になると言ってただろ。 (mogu) 確かにそういう話は小耳にはさみましたがね。 (snake) そのhitokataがそのもう一本の樹にいるらしいんだ。 (mogu) そんな話誰から聞いたのですか。 (snake) まあ言いにくいがあの変な鳥だ。 (mogu) あんな空飛ぶやつの言うことを信用するのですか。 (snake) だからおまえに確かめてもらいたいんだよ。その木にいるやつがこのedenの主になるやつなんだって。 (mogu) ふーん、そうなんですか、今度中央の樹の方に行ったら見てきましょう。 ・・・俺は舌を出して、moguの顔の泥を落としてやった。牙を見せないのかって、見せるわけないだろ。俺はあらぬほうを見てつぶやいた。・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024.06.14 19:26:26
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