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カテゴリ:物語
⑳
・・・俺は今、edenの外にいる。あのときengelたちにモグラ穴の入り口という入り口から炎をなげこまれた。moguraの長いトンネルは炎と煙でいっぱいになった。俺は炎のないほう煙の少ないほうを目指して迷路のようなトンネルを進んだ。moguraたちもパニックになって動き回った。俺の体の上を走り回るやつもいた。俺はそれでも狭い穴を青虫が歩むようにからだを上下させて進んだ。とにかく炎に追いつかれないようにそれだけ考えて必死であった。ただ俺は確信していた、やつらはedenの外からは炎を入れることができないのだと。だから炎のあかりではなく、外からの小さな光が見えたとき、俺は逃げ切れたと思った。俺が外に出ると多くのmoguraたちも続いた。しかし、炎に焼き殺されたり、煙で燻製にされて死んだmoguraもたくさんいた。俺はやつらにもっと早く逃げろと声をかけてやるべきだったか考えてしまう。moguはどうなったかわからない。mogubossもわからない。生き残ったやつだけが生きているとしかいいよがない。 ただedenでひろったあの実だけはなくさずに持って帰っている。事の始まりはこの実一つなんだが。 ここがどこかわからない。自分のテリトリーに戻らなければいけないのだが、いまは焼けた尻尾と皮膚が痛むから動けない。冬眠しなくてはな、そう考えるのだが。・・・ (moguboss) snakeさん。 (snake) おや!mogubossではないか! ・・・幽霊にでもあったような驚きの声を上げてしまった。・・・ (moguboss) こっちはですね、地下深くにいたので火や煙が回らなくて助かりました。でも地下低国は壊滅状態です。 (snake) それはなんとも申し訳ないことを、それでmoguは無事なんですか。 (moguboss) 残念ながら、生存者名簿の中にはありませ。 この中にいるかもしれませんよ。これはあの事故の煙で燻製のようになったものたちです。これは食べられます。食べてもらえませんか。 (snake) 食べるのですか? (moguboss) そうです。共食いはできませんが、そっちに食べてもらうのは自然のprovidenceです。不生不滅、不垢不浄、不増不減の真理にあっています。 snakeさん、動けなくて何も食べていないのではないですか。どうぞ遠慮せず。 (snake) 理屈はよくわからないが食べていいなら食べますよ。腹も減っていることだし。 ・・・これはうまい。生より燻製のほうがうまい。…… (moguboss) snakeさんにも迷惑をかけましたな。あの地上げ屋godの一味があそこまで攻撃をかけてくるとは思いませんでした。地上だけの地上げではなかったのですね。地下までとは、まったく強欲なやつらですよ。 もうあそこには住めません、あいつらが来るまではいい土地だったのですが。これからは小さなグループに分かれて別の土地に行きますよ。 そっちもとんだとばっちりを受けましたね。テリトリーに戻るのでしょ。ここはedenの東でだいぶ離れていますよ、帰りの道を教えますよ。それから寒くなってきたのに冬眠穴を用意できなくて申し訳ない。 ・・・mogubosuはcherubimに自分たちが攻撃されたと思い込んでいる。まあそれならそれでいいか、こっちの気持ちが少しは楽になる。・・・ (moguboss) それではいそがしいので、これで失礼するよ。その燻製は腐るものでないから持って行って食べてください。……ああそれからね、地下にあの酒の実をためてあるのですよ、snakeさんとmoguが通ったルートだけ残してあるから、よかったらどうぞ。さようなら。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024.07.24 00:51:41
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