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2024.08.24
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カテゴリ:物語

・・・俺たちはそれから船の旅に出る準備を急いだ。もう寒い時期になっていた。kaeruもおとなしく働いた。筏が完成すると、evaの腰巻を帆にした。これは思いの外丈夫で十分に風を孕んで航行に役立った。
 俺たちの旅は順調だった。川の流れと風にまかしておけばよかった。俺は外はよくみえなかったが昼は太陽を仰ぎ、夜は星を眺めるという生活は新鮮であった。寒いのだけは身に堪えた。この間俺たちはあまりしゃべることはなかった。・・・

(kaeru)
 なんか白いカラスがついてきているみたいなんですがね。

(kamekou)
 わしも気になっていただす。沿岸にときどき姿を見せるんですよね。あれは同じやつですよ。厚化粧の夏ガラスが冬に迷い込んでるだすかね。

・・・samael、そう思った瞬間嫌な臭いが頭によみがえった。舌打ちする間もなくsamaelの声が頭に響いた。・・・

(samael)
 snake久しぶりですね。あなたもいろいろあったようですな。でもその被り物は笑えますよ。そんなとこに首を突っ込むなんて、あなたも見かけによらずお人よしなんですね。

(snake)
 うるさい!みんなお前のせいだ!

(samael)
 大きな声を出すものだから仲間のkaeruさんがびっくりしてるではないですか。

(snake)
 お前はgod一味を首になったのだろ、もう俺にまとわりつくな。

(samael)
 首になったのではない。やめたのだ。まあ退職金もないからどちらでもいいが。

(snake)
 そうよな、そんなことはどっちでもいい。お前は俺にうそを言ったことだけは本当だ。…まてよ、お前はsatan一味に鞍替えしたというではないか、それでまた俺をたぶらかしに来たのだな、もうっそんな手に乗るか。

(samael)
 わたしがsatanに再就職したって、cherubimuが言ったのか。まあレッテル貼りをしたがる組織だからな、わたしをsatanにしたほうが、彼らの都合がいいそれだけよ。わたしはsatan一味ではない。free agent angelだ。

(snake)
 もういいから俺の頭から出ていってくれ!

(kamekou)
 snakeさんどうしただすか。大きな声を出して。

(snake)
 すまない。筏をもっと岸から離れたとこを通せないか。

(kamekou)
 そうですね今は無理ですが、もうすぐ大きな川にでますよ、そしたら岸から離れていけますだす。船酔いだすか。

(snake)
 頭が痛いんだ。

(kaeru)
 休んでいてくださいよ。


(kaeru)
 わあ、広いとこに出た。海か!

(kamekou)
 いやこれはまだ川だす。大きな川でおます。

(snake)
 kamekou白ガラスの姿は見えるか。

(kamekou)
 わしは遠目はききませんが、見えないようですな、kaeruさんどうだす。

(kaeru)
 岸からだいぶ離れていますよ、木の上のカラスなんかわかりません。

・・・俺はそれを聞いて安心した。この先海に出て竜宮島につくだろう。それまで俺は眠りたい。このedenの章はここまでだ。俺はここに登場して疲れただけ。次回からは竜宮の章だそうだ。少しは面白くしてもらいたいものだが、どうなることやら俺には分からない。また付き合ってくれる人がいればそれは幸いであるが・・・





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最終更新日  2024.08.24 17:50:55
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