居酒屋「こぞり」の定食

2011年02月23日

カテゴリ：旅行

前日は遅くなって断念した、商店街散策に出かける。
このときは、ひな祭りのイベントを行っていた。
が、多数の地方都市の例に漏れず、商店街はあまり元気はない。
中の人は元気なのだが、いかんせん人通りが少なくて寂しい印象がぬぐえない。

そんな中、商店街の端から端まであるいて、見つけたのがこの居酒屋「こぞり」
「こぞり定食」の文字につられて入ってみた。
中では地元の人が昼食を摂っている。
一通りの定食メニューがあるので少し迷ったが、初志貫徹で「こぞり定食」にする。

出てきたのは天ぷらと刺身が付いた豪華な定食。
もうちょっと地元産をアピールしてくれれば、旅人としてはうれしいのだが、地元の人向けの店なのだろう。
食事を終えて、退店の準備をしていると
「まだ珈琲がありますから..」
と声をかけられる。
が、見ていると、おかみさんがご主人にコーヒーメーカーの使い方をきいている。
高度にマニュアル化され、人間味が皆無になった街中のチェーン店では見かけない光景だ。

しかも、私が半分くらい食べ終わってから、店が混んできて厨房もてんてこ舞いの様子。
出てきた珈琲は、普通の珈琲だった。
居酒屋だから、珈琲を出すことは考えていないのだろう。
そのミスマッチも趣がある。

悪い意味での都会が入っていない、ほっこりした気分になった。