柏の治安を考える

――ミネルバの梟は、時代の黄昏とともに飛び立つ――
ギリシアの諺で、ミネルバは学問や哲学を象徴しています。

『私たちが好きだったこと』（宮本輝署）の中では、
「どんな学問や哲学が飛び立つんだろう」
という主人公の問いに、
「人間のための学問や哲学だよ。権力者や為政者や特権階級のための、詐欺みたいなイデオロギーに鉄槌をくだす学問や哲学なんだ」
と主人公の友人が答えています。

2005年3月28日、柏市と昭南町が合併し、新「柏」市が誕生しようとしています。
現在の柏市は、住む者の立場から見てとてもいい街とはいえません。
柏在住の人に対する「生涯柏で暮らしたいか?」とのアンケートに
イエスと答えた人は決して多くはありませんでした。
柏の黄昏に、ミネルバの梟は飛び立つのでしょうか?
一部の特権階級任せではなく、市民一人一人の力で、
新「柏」市を本当の意味で新しく変えてくれるミネルバの梟を飛び立たせませんか?