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新しい運転手のK君。まだ一ヶ月半の付き合いだが、何かと話題を提供してくれる。彼の運転は決して下手ではない。スクムビットのソイの抜け道なども良く知っている。そうスピードを出すわけでもないし、かといって遅いわけでもない。運転については大きな問題はない。主要な工業団地や顧客の場所も知っている。まあ悪くはないわけだ。
しかし、彼は一ヶ月半のうちに、三回も遅刻した。ある日、コンドーの駐車場で待ってるはずの彼がいなくて、電話したら通勤に使っているモトサイが壊れたから自分で運転して出社してくれという。すぐに来いと言って来させて、30分遅れで出社した。まったく困ったものだ。 二回目は雨の日。午前7時に彼から電話が来た。雨が降ってるから迎えに行くには九時でよいかという。会社の始業は午前八時で、それは雨が降っても変わらない。今来い、すぐ来いと言って、30分遅れで来た。結局、スクムビットの洪水のせいもあって会社には30分も遅刻した。出社すると、社長の運転手が渋滞ですか?と聞くので、運転手が30分遅刻したと行ったら顔色が変わった。 三回目。何の連絡もなく来ない。電話すると、ちょっと待ってくださいという。20分待ったら来た。ポリスがどうのと言い訳をする。警察の検問ぐらいで20分もかかるわけないし、事故や何かなら簡単に終わるはずがない。そのうえ近道のつもりか、普段は通らないソイ62からスクムビット通りに出ようとするが、信号待ちで10分のロス、普段より余計に時間がかかってしまう。何をやってるのか判らない。 祝日の前日。いつもはコンドーの駐車場に置く車を、バッテリーを換えるから持っていくという。気になったので、彼に気付かれないよう車のオドメータの数字をメモした。祝日の翌日の朝、ふたたびオドメータを見ると走行距離は390kmも増えていた。バッテリーを換えるのに、いったいどこまで行ったのか。バッテリーなど一時間もかからず交換できるわけで、わざわざ休日に車を持っていって換えるようなものではない。怪しすぎる。 アパート代が払えないから2千バーツ貸してくれという。アパート代も払えないようなヤツに、だれが金を貸すか。タイ語がわからない、といって誤魔化した。すると翌日、彼は英語で2千バーツ貸してくれという。きっと一生懸命調べたのだろうが、そんな労力を使うなら、他人にアパート代を借りなくてもよいような生活が出来るように努力すべきだろうが、そんなことを理解してるはずは無い。もちろん金は貸していない。まともに返すとは思えない。 そんなK君、自分の運転手としては風前の灯火なわけだ。タイの法律では、3ヶ月間の試用期間が終わったときに、仕事に適さないと評価されれば無条件で解雇できるらしい。とにかく3ヶ月は大人しく勤めれば良いものを。まあそんなことまで考えられるのなら、運転手なんかしていないのだろうが。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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