カテゴリ:徒然
週明けの昨日、あちこちでなぎ倒されている自転車を見て、ちょっと心を痛めているoyajiです。
先週末の春一番を始め全国各地を襲った荒天は農業従事者にとっては甚大な被害となった地域も多かったと思います。 輸入穀類価格の高騰は畜産農家には大打撃を与え、燃料費の高騰は全ての農家の資金を圧迫しています。また、産地偽装、原料偽装、虚偽表示、挙句は某国の残留農薬問題まで食物不信に拍車をかけ、泣きっ面に親のインパチいや蜂といった状態が続いております。 この寒い冬の時代をなんとか生き抜いて欲しいと心から願っています。 さて、冷凍食品の残留農薬問題では「農薬」の存在について大きく関心が寄せられたと思います。皆さんも頻繁に登場する「劇薬」の名前に恐れおののいているかと思いますが、実際に日本で使われている農薬についてはあまり知られていませんね。 私は昔から農業に興味を持っていますが、実際に国内で流通している農薬がどれほどあるのか見当もつきません。 件の冷凍食品から検出された農薬にしたって、某国当局は「昨年より使用を禁止している」と言っているようですが、実際には農家の納屋には多くの農薬がストックされているわけですし、それも1種類や2種類じゃないのです。 農薬の許認可の状況も、当然のことながら我々一般人は全く知らないところで行われているわけです。 ちょっと調べてみました。 「アピネス/アグリインフォ」より ●2月20日に登録された新農薬 殺虫剤 1. 薬剤名 : ワンリード箱粒剤08 2. 薬剤名 : ワークワイド顆粒水和剤 3. 薬剤名 : ファルコンエースフロアブル 除草剤 4. 薬剤名 : イネキング1キロ粒剤 5. 薬剤名 : サンシャインジャンボ 6. 薬剤名 : サンシャイン1キロ粒剤 7. 薬剤名 : ピラクロショット1キロ粒剤 8. 薬剤名 : ピラクロエースジャンボ 9. 薬剤名 : イッポン1キロ粒剤75 以上9件 「イッポン1キロ粒剤」って、なんだんねん?って感じでしょ? ●2月20日に適用変更のあった農薬 1.ICボルドー66D 2.アルバリン顆粒水溶剤 3.エチメトン粒剤6 4.オールキラー粒剤 5.カウンター乳剤 6.カスケード乳剤 7.キラップバリアードフロアブル 8.クサダウンロング粒剤 9.草ぼうず 10.サンリット水和剤 11.スタークル顆粒水溶剤 12.チルミント水和剤 13.ドイツボルドーA 14.トレボン乳剤 15.ハーベストオイル 16.ハッパ乳剤 17.バリアード顆粒水和剤 18.ブリザード水和剤 19.ボルドー 20.マネージ乳剤 21.ラービン水和剤75 22.ロロックス粒剤 23.ロングワイド粒剤 以上23件 舌を噛みそうな名前だったり、ちょっと笑っちゃう名前があったり、お酒みたいだったり。 適用変更の理由などを考えてしまうと、妄想が膨らんで眠れなくなっちゃいます。 農薬の使用目的は「病害虫対策」ですが、このうち「病気」に関して言えば生産量を確保する上で大変重要ですね。病気で収穫量が減れば、たちまち流通価格に跳ね返りますし、農家の収入も不安定になってしまい、ますます得体の知れない輸入品に頼らざるを得なくなります。 「害虫」については上記の病気に準ずる場合のほか、「見た目」を綺麗にするためだったりもします。これは本来使わなくても良いはずの農薬ですね。 虫食いを極端に嫌う消費者が使わせているとも言えますね。農家だってわざわざ手間隙かけてこんな薬を使いたくは無いはずです。 「無農薬」「有機栽培」がもてはやされる一方で、見た目にもうるさい日本の消費者。 そんなワガママが農業離れを加速させ、自給率を更に引き下げ、得体の知れない輸入品を増やしている一因にもなっているんですね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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