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2010.01.16
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カテゴリ:徒然
 先日、船橋駅付近の路地をピストで散歩していた時の事。

 一台のママチャリが前方を左右にフラつきながら走っていた。かなりゆっくりなスピード(時速4~5Km?)で、クランクの回転もおぼつかない様子。狭い路地で、あまりに左右にふらついていたのでOyajiは抜かさず後ろを走行。

 乗っていたのは見たところ70歳くらいの大柄な男性。背中を丸め、厚手のセーターの上にダウンベストを着込みモコモコ状態。

 細い路地の左側をゆらゆらと走っていたのだが、前方にちょっと広めの車道との交差点があり、その男性が車道との交差点に差し掛かる10m程手前で信号は赤に。

 Oyajiは止まったが、先行するその自転車はそのまま交差点へ突入。

 幸い右側からは車は来ておらず、左から来る車が信号が変わった直後で徐行していたため衝突事故は避けられたが、左側の車に驚いたのか自転車は交差点内をゆっくりと右側へ斜行。ゆっくり、そしてフラつきながら交差点を横断。止まる気配なし。

 交差点内を斜行したため反対側の路地の右側より更に右側に進路がずれてしまったその男性、どういうわけか方向転換をせずにそのまま前方の電柱に衝突。ブレーキをかけた様子もなし。

20100116.jpg

 電柱に衝突はしたものの、歩くのと同じ程度のスピードであったため、自転車はそのまま停止。男性も乗車姿勢のまま。

 ところが驚いたことに、その男性の足は両方ともペダルの上。つまり地に足が着いていない。完全なるスタンディング状態。

 やがて自転車はゆっくりと右側に傾いたと思うと、スローモーションのように横転。

 更に驚いたことに、横転した後も男性の足はペダルに乗ったまま。

 そこだけを見れば、道路を半分ふさぐような形で自転車が転がっており、更にその自転車に大柄な男性が横になって乗車しているという光景なのである。

 交差点の反対側から一部始終を見ていたOyajiとどこぞのオバちゃんが信号が青になってから駆け寄った時にもその姿勢のまま。

 もしかして走行中に死んでいたのか?

 と、まじめに思ったほどであった。

 声をかけると、まだ息はあったようだ。怪我もしていない様子。まあ、走行中の事故とは言え、殆ど停車した状態で横転したのだから、ビンディングのタチゴケみたいなものである。

 そして男性は悪びれもせずこう言う。

 「俺は足が悪くてよく動かないんだよ。起こしてくれないか」

 絶句してしまった。 

 100Kg近くはあろうかという大男であったが、なんとか手を引いて起き上がらせてやった。

 そしてその男性、おもむろに携帯電話を取り出してどこぞへ(たぶん自宅)かけ、

 「○○の近くに居るんだが、車で迎えに来てくれ」

 そのまままた乗車して走っていかれるのも困りモノなので安心した。


 街中ではブレーキをかけることもままならないような老人が自転車に乗って徘徊していることもある。「当然相手は避けるだろう」とか「止まるだろう」とか「まさか曲がっては来ないだろう」などという常識的判断が通用しない相手も世の中には居るという事実。

 自分がルールを守っていればそれで安全、という問題ではない。事故を未然に避けるということはどういうことなのか、少なくとも自分本位ではダメなんだという事を心しておきたい。

 当たり前の事だけど。






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Last updated  2010.01.16 11:13:34
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