カテゴリ:生き物全般
千葉県鎌ヶ谷市 PENTAX K20D+PENTAX smc PENTAX-D FA MACRO 100mmF2.8 WR f/2.8 1/90秒 写真の虫は多分クチブトゾウムシの一種、「カシワクチブトゾウムシ」だと思う。体長5mm程度小さな虫。 象の鼻を連想させる特徴的な細長い口吻から「ゾウムシ」と呼ばれる昆虫の中には、写真の虫のように口吻の短い種類がいくつか存在する。口が細長いから「ゾウムシ」なのに「クチブト」という相反する形容詞がくっついちゃっているんだから混乱する。ちっとも象ではないのにこう呼ばれてしまうのは彼にとっては多分不本意なんだろうなあと思いながらシャッターを切った。 代表的なゾウムシの形態はこんなかんじ。 身体的特徴などから種名をつけるのは学名とておなじだけど、分類上の上層についた名前に種の特徴をつけてしまうと相反する特徴を見出された場合には種名の中で矛盾するような事態も起こりうるのだろうなあ。それはそれで悲劇だ。 昆虫の和名は、グループによって基本名を決め、それにさまざまな形容詞を添付していく方式が多いのでこういうことが間々起こる。ちなみに「ホソクチゾウムシ科」なんて科もあったりして事態は更に混乱する。 しかしまあ、虫の名前は「~モドキ」とか「~ダマシ」とか「メクラ~」とか「チビ~」とか、実に失敬なのが多い。「アシブト~」なんてのも多く居て、これまた余計なお世話だよねえ。 ま、彼らにとってはそんなの知ったこっちゃないんだけど。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010.06.22 06:39:27
コメント(0) | コメントを書く |