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2014.05.03
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カテゴリ:屋上ビオトープ
 とりあえず完成しました。

完成.jpg

 扱い慣れない塩ビパイプとの格闘で、半日がかりでした。なんとなく養殖池っぽい雰囲気ではありますが、試運転時の写真です。
 サイフォン用のパイプが2連なのは、移動水量の確保というより、一つがトラブルを起こした時の保険と、排出側のパイプの向きを変え、それぞれ垂直(上)方向と水平(対角)方向に水を吹き出すようにして水の対流を起こさせるのが目的です。
 何のことは無い、睡蓮中心と言いながら、同居させる動物の事しか考えていないわけです。

 現在は小さなホテイアオイと浮草がポツンと浮いているだけ。その根にいい具合にゴミが絡め取られております(笑)

 奥の方に赤く見えるのは、シャワーパイプに送る水量の調整用のバルブで、若干絞っています。サイフォンの動きがゆっくりなので、まともにポンプの吐出水を流し込むと処理しきれずにオーバーフローしてしまいます。

 濾過槽はこんな感じで、間に合わせ感満載のプラスチックコンテナ。ホームセンターでセールしてたので・・・。

濾過槽.jpg

 上段がポンプと電源、下段が濾過槽。塩ビパイプだらけ・・・。ちょっと見にくいですが、濾過槽の底にプラスチックの簀子を敷いて、その下から汲み上げています。また、濾過槽上部にはドリルで小さな穴をいくつか開けて、雨などによってある程度の水位を超えるとオーバーフローするようになっています。(フネ側は最初からオーバーフロー用の穴が開いていました)

 ポンプは観賞魚ファン御用達?のレイシー。自動給水機能が無いので、本来は水面より低い位置で使うべきなんですが、置き場所の都合で今は水面より高い位置になっています。何かの拍子にエアを噛むと空転&異常発熱するので心配です。早急に改善すべきですね。

ポンプ.jpg

 もう一つ大型の機種なら自動給水可能だったのですが、吐水量が大きすぎて濾過槽への水の供給が間に合わない恐れもあり、一番小さい機種にしています。まあ予算の都合もあったのですが。

 濾材。これは業務用の廉売品。

濾材.jpg

 ネット入りのままざっと洗浄して投入しました。

濾過槽2.jpg

 この状態で1日回してみました。見たところ特に問題はないのですが、ポンプの入った箱の内部がちょっと熱い感じがします。ポンプの熱に加え、炎天下で温室のようになってしまっています。

 とりあえず上に黒い箱を置いてはいますが、やはり半透明の箱というのもビニールハウス同然で問題がありそう。

 そもそも「ポンプが水面より上」という事自体が問題なので、この辺りは今後の対策が必要です。


 ところで、B1とうちゃんさんからのご指摘があったとおり、ニトロソモナスやニトロスピラといった分解バクテリアは好気性なので、本来の硝化作用(アンモニア→亜硝酸→硝酸)を行わせるには十分に酸素が溶け込んだ水が必要になります。その点、あまり考慮していなかったのも事実です。

 思えばかつてOyajiが扱っていたアクアリウムは基本的に水草中心のもので、溶存酸素量はほぼMAXでしたので密閉式の外部フィルターで十分でした。それより、水草に光合成を活発に行わせるために水槽内の二酸化炭素濃度をいかに上げるかというところに心を砕いておりました。つまり、CO2ボンベを使って水槽内に強制的に二酸化炭素を取り込ませるのです。言ってみれば炭酸水を作っているようなものでした。お蔭で部屋の中にはCO2ボンベが何本も転がっていました。(今は自転車パンク修理用の小さなボンベが転がっていますが・・・・)

 水槽内に大量に植え込まれた水草は、強制添加された二酸化炭素と強烈な照明(一般的な観賞魚用の照明の実に10倍以上の光量)によって盛んに光合成をおこない酸素を排出し、結果的に溶存酸素量が極限状態にまで高くなるのです。
 このとき水槽内に曝気を行うと、せっかく水中に溶け込んだ二酸化炭素が逃げてしまうため、エアーレーションなどはタブーとされていました。水面を揺らすことさえためらわれ、そっと水面の油膜を吸い取る器具まで使っていました。

 濾過システムについても、空気を一切巻き込まない密閉式の外部フィルターが主流で、金魚などを飼うときに使用される上部式やエアーレーション式のフィルタは殆ど使っていませんでした。

 このシステムで最も困るのが夜間でした。

 夜間は当然照明を落とすため、植物の光合成は停止し、魚はもちろん水草までもが呼吸による酸素消費モードに入ります。そこで夜間は二酸化炭素添加を止めてエアーレーションに切り替えるわけです。
 Oyajiはこれを専用のタイマー使ってやっていました。二酸化炭素の強制添加も電磁弁を使った器具で行い、消灯の一時間前に添加停止。植物が吸収し終わったころに照明が落ちてエアレーションが始まるといった具合。
 更に市販されているアンモニアや亜硝酸濃度を検出する試薬(試験管で観察できるものや、簡易判定用のリトマス紙みたいなものが観賞魚店で売っています。あるいは水槽内に設置してリアルタイムでモニタリングできる器具もあります)を使い、毎日チェックしたりと、実に金も手間もかかるものでした。
 それでもちょっと油断すると水槽内に藻類が蔓延して・・・・滅茶苦茶ストレスのたまる趣味でした(苦笑)


 転じて屋上ビオトープはというと、植物は睡蓮が基本になるので水中葉を展開する水草は殆ど使いません。つまり水中で光合成を行う植物が無いため、貧酸素状態と言えます。魚を入れるのであればB1とうちゃんさんのご指摘通り、水を落とすなりエアーレーションを行うなり、何らかの対策が必要です。
 
 そこで、今回は水深が浅く水面の広いフネを使い、屋外で風に当てて水面を波立たせるとともに、ポンプの排水をシャワーパイプで落とすことによって最低限の溶存酸素を確保しようと試みています。
 今後は状況を見て、エアーレーションの導入も検討してみようと思います。 

 そんなわけで課題は残っているものの動植物を受け入れる設備は一通り完成しました。

 あとは実際に植栽してみて経過を観察する事にします。

 睡蓮はGW中に植え付ける予定。





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Last updated  2014.05.03 20:57:55
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