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2014.05.24
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カテゴリ:屋上ビオトープ

20140524.jpg

 我が家の屋上ビオトープでは、水を入れて濾過を開始してから10日目に、観賞魚店で餌用にパック詰めで売られていたヒメダカを購入し、放流しました。

 餌用ということで1匹当たり7円から12円(大量買いだと割安)で売られていました。購入したのは一番小さいパックで30匹入り360円でした。

 以前、肉食大型魚の稚魚を飼っていた頃は一度に100~200匹程度を毎週購入していました。彼等はメダカを食べてすぐに大きくなって、数ヶ月で餌は小赤と呼ばれる和金の稚魚に切り替わるわけですが、その間に購入したメダカは軽く2,3千匹にはなっていたと思います。その後の小赤の数は更に多くなるわけですが。

 当時、餌用として購入したメダカや金魚は、大型の外部フィルターが接続された青いプラスチック製のコンテナBOXに超過密状態でストックされ、痩せた体をガットローディングによって短期間に太らされ、毎日数十匹という単位で捕食者の待つベアタンクへと投入されていきました。

 ストックケース用のコンテナBOXは3ケース用意され、一つが空になると彼等を再び追加購入するというローテーションで運用されており、我が家での滞在期間は長くてもせいぜい2、3週間というところでした。

 餌用メダカは、種類としては一般に売られているヒメダカと同じですが、購入後数日で消費される生き餌として流通している為か、あまり良い環境で育成されているわけではない様で、背曲がりなどの骨格異常やヒレ、眼球の欠損などの、奇形個体も少なからず混入していたりします。総じて彼等は生命力が弱くストックケース内の環境にも適応出来ず、買ってきたそばから次々に落ちていくのでガットローディングの期間もなく水槽へ直行していく運命でした。

 肉食魚の餌として彼等を飼っていた時は、とにかく過密状態かつ短期間で太らせ、水槽へ入るその瞬間まで生かしておくという事に重点を置く為、ストックケースの水質や彼等の健康状態には結構気を使っていました。
 各種のチェッカーを使った水質チェックと1/2の水換えは毎日欠かさず行い、体色や体表の状況を観察して病気の有無を確認し、弱った個体を早期に発見して優先的に水槽へ送り出すというのが日課でした。

 どんなに細かい管理をしても、それでも餌はエサ。無事に我が家の水に慣れ、丸々と太った彼等にもその日が来ます。
 虹色の大きな鱗が並んだ巨体をゆったりとくねらせながら泳ぐ、砂利ひとつない水だけの水槽のヌシの元へ旅立っていくわけです。そしてその温かな水に放たれた次の瞬間、キラキラと光る小さな鱗をパッと散らせてその短い一生を終えるのです。

 今、我が家のビオトープで緩やかな流れに遊ぶ彼等を見ていると、何故か当時のストックケースでその順番を待つエサメダカの事を思い出してしまいます。







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Last updated  2014.05.24 18:11:31
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