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テーマ:介護・看護・喪失(5305)
カテゴリ:介護
心臓発作で50日入院されていたおばあさんが
今週退院され、又、訪問が始まった。 しかし、退院時、医師は自宅へ帰るのではなく転院のみを考慮に入れていたくらい いつ心不全を起こしてもおかしくない状況。 本人のたっての願いで、自宅に帰ることになった。 今日、訪問してみるとベットの上に寝転んで雑誌を見ておられた。 帰ってきたものの、やはりしんどいらしい。 「無理せずに・・」 「ぼちぼちとできることだけ・・」と、声をかけている。 でも、今日のしんどいのは体力的なことだけでなく 精神的なことが大きかったようだ。 一人暮らしのこの方は、ご近所に娘さんがおられるものの 自営業をされていて大変忙しい。 でも、時間があれば覗きに来るし、性格も明るくサッパリとしたかたで できるだけのことはやっておられる。 なので、余計におばあさんは娘さんに気を使うのである。 「こんなことまで世話になったら悪い・・」 と、いう気持ちで自分を奮い立たせる。 しかし、これが娘さんの思いとうまくかみ合わない。 娘さんに頼んでおいた用事を、あとで「忙しいのに悪いから・・」 という気持ちが出てきて 娘さんが忙しい中、用事をしてきたら「もういいわ」・・・となる。 今日は、そんなことで娘さんがカーッとなったらしく ドアをバタン!!と、締めて帰ってしまったそうだ。 それが気になって気になって、おばあさんの気分が優れない。 本当に時間におわれて毎日を過ごしいてる娘さん。 そりゃ、余裕があれば ゆっくりとおばあさんの話も聞いて、お世話もしてあげたいでしょう。 それが出来ないジレンマ、実際の忙しさ、自分の体調不良。 と、どこにも余裕がない。 余裕ってとっても大切なこと。 余裕がないと、すべての歯車が狂ってしまう。 着物でも、時間がないときに限ってうまく着れず あせってあせって・・・悪循環。 出かけるときも、余裕がないときに限って忘れ物をする。 介護の仕事をしていて自分が変わったと思うのは 相手のペースに合わせられるようになったということ。 一人っ子でマイペースな私なので 結構イラチ人間だったのですが(今もですが・・) 仕事の時は、その方のペースにゆっくりとあわすようにしています。 はじめは、「時間ないのになあ・・。さっさと出来ないかなあ・・」と思ったりしました。 まあ、今も無いことはないけど・・ でも、じっくりとゆっくりとその方のペースにあわせ 話に耳を傾けると、本当に充実した仕事が出来るのです。 特に、認知症の方にはすごく大きい。 じっくりとお話を聞くことよって、とっても安心され 落ち着かれるのです。 介護の仕事は日々自己鍛錬でもあることだと思います。 そして、心身ともに余裕を持ちたいと思うのです。 がんばりも大切ですが、がんばりすぎず余裕をもって。 帰りに、おばあさんに 「あんたと話をしていたら一番気が晴れるわ」 と、いうお言葉を頂きと帰ってきました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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