メキシカン・アメリカンな暮らし

近年アメリカでは、肥満児の増加に伴って脂肪の原因として指摘されている問題を改善しようという動きが出てきているのだそうだ。（U.S.Frontline February 5，2003）
なんでも、多くのアメリカの学校には清涼飲料水や菓子類の自販機が設置され、学校のカフェテリアで出る食事は栄養バランスの取れた食事とはいえないものが多いという。
過去30年で肥満体質の子が全体の15％に増えた事で、学校側も食事環境の見直しを検討し改善へ向けての努力をはかる方針だが、健康志向は学校だけでなくアメリカ国全体においてどんどん高まっているような気がする。
ファストフード店もその例に漏れず、最近マクドナルド、バーガーキング、ウェンディーズ、ジャック・イン・ザ・ボックスなどのハンバーガーチェーン店では野菜サラダのプロモーションを始め、激戦中だ。
健康志向はどうやらこれからも商戦に影響を与えそうである。

丁度昨日は遠出をした所で、お腹をすかせた私と夫はすぐ近くにあったバーガーキングを利用する事にした。
メニューを眺めていると、サラダにも興味を引いたのだが、今キャンペーン中の『Fire-grilled Chicken Ceaser club（ファイヤーグリルド・チキン　シーザー　クラブ）』という商品の広告が目に飛び込んできたので、それを注文、、、。
間もなくして注文した商品が登場し、早速食べてみた。
綺麗に焼き目がついたサワードウ（小麦粉に存在する発酵菌を培養させて、その力で発酵させたパン。サンフランシスコが本場らしい。）がバンズに取って代わり、チキンの上には密かにパルメザンチーズがかかっている事とそれ程水っぽくないシーザーサラダドレッシングが使われていたのはポイントが高い。
そして、レタスにトマト、クリスピーに焼き上げられたベーコンが使われているが、まるでどこかのファミリーレストランにも出てきそうな感じだ。
シーザーサラダをサンドウィッチにして手で食べるというコンセプトはユニークなだけに、期間限定商品である事が少々残念に思える一品である。
久しぶりにバーガーキングを少し見直したのだが、唯一つ残念なのはレタス嫌いの人が厨房で仕事していたのかと思うくらいにレタスが少なく入っていた事だ。
シャキシャキのレタスをもっと豪勢にサラダらしく奮発してくれれば、「サラダをもっと手軽に食べる」という発想がサラダ激戦の中秀でたものになったかもしれないと思う。
考えてみれば、Have it your way　(お好きなように食べて下さい＝貴方のリクエストに合わせます)がモットーのバーガーキングだから、今度また食べる機会があれば是非『しゃきしゃきレタスを沢山入れて！』と注文したいものだ。
そんなバーガーキングも今年で49周年にあたるのだそうだが、世界に11350もの店舗を抱える大きなチェーン店にまでなった。
来年は丁度50周年記念を迎える事になるが、何か面白い発想でまたチャレンジするのだろうか。
それも少し楽しみだったりする。

参考ＨＰ：
＊バーガーキング公式サイト（キャンペーン期間中はFire-grilled Chicken Ceaser clubの画像が出てきます。）
http://www.burgerking.com/

＊Front Line Daily Release Date:2003/01/13
『ねぇ君たち野菜食べてる？～公立学校でメニュー改善の動き』
http://www.usfl.com/cgi-bin/cron2_act.pl?DIR=/Daily/News/03/01&FILE=0113_025

参考資料：
U.S.Frontline February 5，2003 Page45　トピックスヘルス5 『野菜食べてる？公立学校でメニュー改善の動き』