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カテゴリ:アメリカの情報
今年の流行り言葉大賞に選ばれるのではないかと思うくらい、食品業界では「Low carb(ローカーブ:低炭水化物)」という言葉が蔓延している。
Low carbといえば、あのロバート・アトキンス博士が 30余年前に提唱し始めたlow-carb diet(ローカーブ・ダイエット)を思い出さずにいられないが、特に近年はLow carbという表示があれば消費者の関心を集められるといわんばかりに、Low carb商品が急増した。 ~ハンバーガーからビールまで~ ハンバーガーチェーン店・Carl’s Jr.(カールズ ジュニア)ではバンズを無くして、その代わりにレタスを使うというThe low carb six dollar burger(ザ ローカーブ シックスダーラー バーガー)を売り出した。(その見た目は、何だかモスバーガーの『匠味レタスチーズ』っぽく、個人的には一度味わってみたい商品である。) それに驚いている間にも、Subway(サブウェイ)からはAtkins friendly(アトキンス フレンドリー:アトキンスダイエット対応)と題してLow carbサンドイッチラップ2種が販売され、Lawry’s(ローリーズ)からはCarb options(カーブオプションズ)シリーズとしてバーベキューソース、サラダドレッシング、マリネードソースなどが世に送り出されたが、どれも炭水化物がどれだけ少なく入っているかを強調している。 正直、バーベキューソースやマリネードソースまでLow carbを意識して開発されるとは思わなかったが、良く考えてみれば「炭水化物は抑えて“肉”は食べても良し!」のLow carbダイエットが流行っているからこそ、出てきて当然なアイディアなのではないかと思ったりもする。 一方、すっかりダイエットの敵と見なされてしまった炭水化物商品も負けてはいない。 何とSara Lee(サラ・リー)からLow carb の食卓パンDelightful white bread / wheat bread(デライトフル ホワイトブレッド & ウィートブレッド)が登場しただけでなく、ビール界ではAnheuser-Busch(アンハイザー・ブッシュ)からMichelob ultra(ミケロブ ウルトラ)、Rolling Rock(ローリング ロック)から Rock Green Light(ロックグリーンライト)、 そしてCoors(クアーズ)から Aspen edge(アスペンエッジ)と次々にLow carbビールが登場したのである。 果たして本当にビール腹とおさらば出来るのか気になる所ではあるが、Low carbダイエットの流行がここまで市場を引っ張るとは、、、と圧倒されるばかりだ。 しかしそれは、それだけアメリカの肥満率が高く、ダイエットが必要されているという事を物語っていると言えるだろう。 近年は、South Beach Diet(サウス ビーチ ダイエット:良い脂肪、良い炭水化物をとり、消化に時間の掛かる悪い脂肪、悪い炭水化物はとらないようにし、徐々に理想的な食生活に整えていきながらダイエットする方法。)なんていうのも流行ってきているようで、いずれにしても「炭水化物を見直す」というのが最近の兆候のようだ。 またどんな商品がLow carb化していくかも注目していきたいが、South Beach Dietで敵視されている漂白パン、白米、パスタが今後どのように対応していくのかも注目していきたい。 参考HP: *Carl's Jr.公式サイト http://www.carlsjr.com/home/ *Subway公式サイト http://www.subway.com/subwayroot/MenuNutrition/featureproduct/index.aspx *Sara Lee公式サイト http://www.saralee.com/home.aspx *"Low-carb beer is the biggest thing to hit breweries since light beer" by Judy Lin, posted on Tue, Dec. 16, 2003 http://www.miami.com/mld/miamiherald/business/7506952.htm *Carb Options公式サイト http://www.carboptions.com/ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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