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カテゴリ:アメリカで見つけた日本のもの
アメリカの職場に勤めるようになっても、弁当持参は欠かさなかったのだが、同僚達からは『今日はどんなもの食べているの?』と良く弁当の中身を覗かれたものだ。
恐らく、弁当というものを余り見た事がないからだろうと思って、私もそんなに気にはせずに覗かせていたのだが、同僚のランチを見るのが実は私の楽しみでもあった。 私の同僚達は大抵、サンドイッチや昨日の残りピザ、中華料理、メキシコ料理、バーガーやフライドチキンなどのテイクアウト、野菜スティックや果物などであったが、中には袋入り即席ラーメンを持参してくる者もいたのである。 彼らの作り方を暫く観察していると、面白い事に、耐熱タッパーウェアに水を入れたかと思えば即席ラーメンをその中に割り入れ、電子レンジで何分か調理して後に同封されている粉末パウダーを混ぜ合わせていた。 私達の会社には電子レンジしか備わっていなかったという事実が影響していただけなのかもしれないが、『なるほど、そんなやり方もあるのね~、、、。』なんて妙に感心したものだ。 ~アメリカのインスタントラーメン~ アメリカに即席ラーメンが初めて入ってきたのは1958年の事だそうだ。日清食品の現会長である安藤百福氏が開発した「チキンラーメン」は、日本で発売された直後にアメリカへサンプルとして送られたという。 安藤氏が1960年代に現地査察を行った後、日清食品からは1972年にTop Ramen(トップ ラーメン) シリーズが発売され、1973年にはCup Noodles(カップ ヌードルズ)が発売されたのだそうだ。 フレーバーは以下の通り、、、。(*現在も発売されているかどうか未確認の味もある。) ★Top Ramen(トップ ラーメン) シリーズ(袋入り) Beef(ビーフ)、Chicken(チキン)、 Cajun Chicken(ケイジャン チキン)、 Chicken Mushroom(チキン マッシュルーム)、 Chicken Vegetable(チキン ベジタブル)、 Spicy Chile Chicken(スパイシー チレ チキン)、 Creamy Chicken(クリーミー チキン)、 Oriental(オリエンタル)、 Pork(ポーク)、 Picante Beef(ピカンテ ビーフ)、 Picante Chicken(ピカンテ チキン)、 Picante Shrimp(ピカンテ シュリンプ)、 Shrimp(シュリンプ)、 Spicy Vegetable(スパイシー ベジタブル)、 Teriyaki Chicken(テリヤキ チキン) ★Cup Noodles(カップ ヌードルズ)シリーズ(カップ入り) Beef(ビーフ)、Chicken(チキン)、 Pork(ポーク)、Cajun Chicken(ケイジャン チキン)、 Chicken Mushroom(チキン マッシュルーム)、 Chicken Vegetable(チキン ベジタブル)、 Spicy Chile Chicken(スパイシー チレ チキン)、Teriyaki Chicken(テリヤキ チキン)、Hearty Chicken(ハーティー チキン)、 Creamy Chicken(クリーミー チキン)、Chicken Cheddar(チキン チェダー)、Spicy Cheese(スパイシー チーズ)、French Onion(フレンチオニオン)、Seafood(シーフード)、Shrimp Picante(シュリンプ ピカンテ)、Salsa Picante Beef(サルサピカンテ ビーフ)、 Salsa Picante Shrimp(サルサ ピカンテ シュリンプ)、 Salsa Picante Chicken(サルサ ピカンテ チキン)、Birria(ビリア)、Tlalpeno(トラルペーニョ) 一方、MARUCHAN,INC. は、1972年にアメリカ進出をはかり、Ramen(ラーメン)シリーズ、Instant Lunch(インスタント ランチ)シリーズを販売している。 味は以下の通り、、、。(*現在も発売されているかどうか未確認の味もある。) ★Ramen(ラーメン)シリーズ(袋入り) Oriental(オリエンタル)、Beef(ビーフ)、Roast Beef(ロースト ビーフ)、 Chicken(チキン)、 Chicken Mushroom(チキン マッシュルーム)、Creamy Chicken(クリーミー チキン)、Roast Chicken(ロースト チキン)、 Curry Chicken(カレー チキン)、Pork(ポーク)、Shrimp(シュリンプ)、Mushroom(マッシュルーム)、 Tomato(トマト)、 Chili(チリ)、 Picante Beef(ピカンテ ビーフ)、 Picante Chicken(ピカンテ チキン)、 Picante Shrimp(ピカンテ シュリンプ) ★Instant Lunch(インスタント ランチ)シリーズ(カップ入り) Beef(ビーフ)、Roast Beef(ロースト ビーフ)、 Chicken(チキン)、 Chicken Mushroom(チキン マッシュルーム)、Creamy Chicken(クリーミー チキン)、Roast Chicken(ロースト チキン)、 Curry Chicken(カレー チキン)、Chicken Vegetable(チキン ベジタブル)、 Pork(ポーク)、Shrimp(シュリンプ)、Chili Piquin & Shrimp(チリ・ピキン アンド シュリンプ)、Tomato Vegetable(トマト ベジタブル)、 Chili with Beans(チリ ウィズ ビーンズ)、Picante Beef(ピカンテ ビーフ)、 Picante Chicken(ピカンテ チキン)、 Picante Shrimp(ピカンテ シュリンプ) 「サッポロ一番」は資料が探せなかったので、私が知っている限りの味をあげてみたい。 ★Sapporo Ichiban(サッポロ イチバン) Beef(ビーフ)、 Chicken(チキン)、 Original(オリジナル)、 Shrimp(シュリンプ)、 Miso(味噌) 味としては、やはりアメリカでも受け入れられそうな味を採用しているが、アメリカで浸透しているスープを意識したり、ケイジャン料理を意識してみたりといった具合である。 近年はラテン料理(特にメキシコ料理)を意識した味がどんどん登場しており、Picante(ピカンテ:スペイン語で辛口などという意味)やSalsa Picante(サルサ ピカンテ)などがそれに当たるが、Birria(ビリア)やTlalpeno(トラルペーニョ)などのメキシコのスープがラーメンの味になっているのには正直吃驚した。 これからも、色々なラテン系の味が採用されそうな気配だが、どんな味がラーメンとなって登場するか楽しみである。 後記: ちょっと遊びがてらに、即席ラーメンで作るレシピなんかも覗いてみましたが、サラダとかピザになっている姿にはさすがに吃驚してしまいました。 色々使い道があるんですね。(^^:) http://www.nissinfoods.com/recip.htm それから、アメリカで販売されているカップヌードルは、「スリーブ」と呼ばれる、ラーメンの出来上がりイメージ画像が載った紙カバーで覆われていますが、U.S. Frontline誌によれば、商品がどんな物か分からない人の為にカバーをつけているのだそうです。 また、スリーブをつける事によって、箱詰め、配送、陳列しやすいという効果もあるそうです。(丸っこい商品外形が四角くおさまる為。) 参考資料: U.S. Frontline 1999年9月20日号 『日本では食べられない独自開発のアメリカン・フレーバー』、『カップヌードルは“ハイテク商品”~秘められたこれだけの工夫~』 参考HP: *Nisshin Foods “The Nisshin Ramen Page” http://www.nissinfoods.com/index.html *特集Volume No 101 日本が生んだ地球食 即席ラーメンの秘密に迫る(前) 1999/09/20 http://www.usfl.com/cgi-bin/cron2_act.pl?DIR=/Volume/00000101/Special&FILE=00000101_000 *特集Volume No 101 日本が生んだ地球食 即席ラーメンの秘密に迫る(後) 1999/09/20 http://www.usfl.com/cgi-bin/cron2_act.pl?DIR=/Volume/00000101/Special&FILE=00000101_001 *Maruchan Inc. 海外事業 http://www.maruchan.co.jp/toyo/gai.htm お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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