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カテゴリ:アメリカで見つけた日本のもの
緑茶や豆腐、しらたきなど、どんどん日本に馴染みの深い食品などがアメリカで広く紹介されるようになり、とりわけアメリカの料理番組などでは、日本のものを取り入れたレシピを紹介することが増えてきたように思える。
まずは、しいたけ、、、。 しいたけは、Shiitake(しいたけ)もしくはShiitake mushroom(しいたけマッシュルーム)と呼ばれているが、Shiitakeとだけ聞いてもピンと来ない人にもきちんと通じるように、しいたけマッシュルームと呼んでいることも多いと聞く。 ちなみに、英語での発音はどちらかというと「シイタキ」である。 酒(Sake)を「サケ」ではなく、「サキ」と発音してしまうのと同じような感覚だが、英語においては、語の最後に来る「e」は発音されないか、もしくは、「エイ」や「イ」などの音で発音されるかのどちらかなので、自然に英語の発音ルールに従った結果、こちらではShiitakeは「シイタキ」で通っているという。 スープや煮込み料理、ソースなどに多く使われ、普通のマッシュルームの代用として使われることも多い。 次に、米酢、、、。 英語ではRice vinegar(ライスビネガー)と呼ばれたり、Japanese Rice vinegar(ジャパニーズ・ライスビネガー)と呼ばれたりする。 寿司の人気が反映してか、米酢も徐々に知られるようになり、そのマイルドな味が評価されて、寿司に限らず、サラダのドレッシングやグリル用のマリネード液などに使用されることが多い。 そして、みりん、、、。 英語でJapanese sweet rice wine(ジャパニーズ・スイートライスワイン)、 Japanese rice wine(ジャパニーズ・ライスワイン)、 Japanese sweet cooking wine(ジャパニーズ・スイートクッキングワイン)、Sweet cooking sake(スイートクッキングサケ)などと呼ばれることもあるが、そのままMirinと呼ばれることもある。 Mirinは、その名が既に英語化されている照り焼き料理(Teriyaki)が広まったおかげで知られるようになったが、照り焼きはもちろん、肉や魚などのGlaze(グレイズ:つや焼き)やDipping sauce(ディップソース)などに使われることも多い。 日本特有の調理方法である照り焼きも、アメリカではすっかり馴染み深いものになっており、普通のスーパーでも照り焼きソースが並んでいるほどだ。 ただ、アメリカのTeriyakiは『ドロッとしたソースを絡めて主にチキンやビーフを焼く、むしろバーベキューに近い料理(U.S.Frontline October 20, 1999、 P.7より引用)』で、日本の照り焼きとは少々異なる。 最後に、パン粉、、、。 パン粉 は英語で、Panko (パンコ)、Panko bread crumbs(パンコ ブレッドクラムズ)、Japanese bread crumbs(ジャパニーズブレッドクラム)などと呼ばれており、アメリカのさらさらとした粒の小さいパン粉と比べても、サクサク、カリカリとした歯ざわりがあるせいか、人気も急上昇している。 揚げ物やハンバーグ、au gratin(オウ・グラタン:いわゆるグラタン料理。アメリカのグラタン料理は、パン粉は全体的にまんべんなくまぶすのではなく、表面にパラパラとかける程度のものが多い。野菜グラタン、フルーツグラタン、デザートグラタンなど種類も豊富。)に使用されることが多い。 その他、だし〔Dashi(ダシ)/Dashi soup(ダシ スープ)〕、昆布〔Kombu(コンブ)/Konbu seaweed(コンブ シーウィード))〕 、鰹節〔Bonito flakes(ボニト フレークス)〕 、蕎麦〔Soba noodles(ソバ ヌードルズ)〕、かいわれ大根〔Kaiware sprouts(カイワレ スプラウツ)〕、大根〔Daikon radish(ダイコン ラディッシュ)〕、南瓜〔Kabocha(カボチャ)〕など、アメリカの料理番組に出てくる日本のものも、昔と比べてだいぶ増えてきたように思える。 しかも、材料だけではなく、最近では日本で良く知られている調理道具も登場するようになったのだが、こちらではJapanese Mandoline(ジャパニーズ・マンダリン)、Japanese Mandoline slicer(ジャパニーズ・マンダリンスライサー)と呼ばれている、日本式野菜スライサーが番組でも頻繁に見られるようになった。 もちろんアメリカにも、日本式野菜スライサーと形がそっくりな野菜スライサーを初め、様々な種類の野菜スライサーがあるものの、日本式の方が極薄切りや極細切りなどに便利ということで、知名度も高くなりつつある。 特に、あの有名なベンリナー(英語では、Benriner)が使われていることが多く、全国放送のニュース番組でも、『どんなシェフでも、ここまでは薄く、細く切れない。』と紹介されていたほどだ。 こちらでは今のところ、大体$25~$30(本日のレートで、約3,007円~約3,611円)くらいで販売されている。 ニュース番組Today showより こうして書き出してみると、結構な数の日本のものがアメリカでも活躍していることに気づく。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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