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カテゴリ:日々の暮らしで思ったこと・気づいたこと
夫が年明けそうそう中華料理のレシピ集なるものを買ってきてくれたのだが、もっと正確に説明をするなれば、「英語で書かれたアメリカ風中華料理のレシピ集」といったところだろうか、、、。
中をパラパラと捲ってみると、やはりアメリカナイズされた中華料理のレシピばかりが載っていたのだが、ページ一枚一枚の上に記載されてある漢字の文字だけが唯一中国らしいと言ってもいいほどである。 どうやら、項目ごとに分けて漢字一文字を記載しているらしく、アパタイザー(前菜)のページには「春」の文字が書かれているという具合であった。 「春」と来ると、次の項目には「夏」の文字が来て、「秋」、「冬」と続くと予想したものの、「春」の次には何故か「道」に良く似た漢字が書かれており、続いて、「夏」、「冬」が記載されてあったのである。 項目も、「簡単料理」、「簡単ヘルシー料理」、「伝統料理」などと季節にはそれほど関係がないというところを見ると、きっと漢字を適当に書いたのだろうなと想像したのだが、次の項目にはなんと「牛」という文字が書かれていたのだ。 牛・・・?(^^;) 時に、人の姓としての「牛」にも遭遇することもあるが、私の記憶が正しければ、日本で言う「牛」は中国語でも「牛」である。 『ひょっとして、「牛乳」という文字を意識したのか?』などと色々と理由付けをしたくなってしまったのだが、牛乳を使ったレシピは一つくらいしかなく、とにかく、デザートのページに堂々とでかく書かれている「牛」の文字が何だか異様に滑稽にさえ思えてきて私のツボにスッポリとはまり、1人であはは笑い。 しかも、悲しいかな、、、これが私の初笑いになってしまったのである。 ~Hanzi/Kanji(ハンジ/カンジ)~ とにもかくにも、このようにアメリカでは、オリエンタル(東洋風)の物などには漢字を用いることが多いのだが、『漢字はエキゾチックで格好いい』という意識も少なからずあるようで、漢字を刺青する人も結構な割合で見かけたりするほど・・・。 英語では、中国の文字をHanzi(ハンジ)といい、日本で使われている漢字をKanji(カンジ)と言うらしいが、漢字が分からないアメリカ人にはやはり判別は難しく、中国の文字も日本で使われている漢字もひっくるめて、Hanzi/Kanji(ハンジ/カンジ)と呼ぶことも多いのだそうだ。 私自身、Hanzi/Kanji(ハンジ/カンジ)の刺青をした人たちを良く見かけるのだが、時に、漢字の刺青をした人たちや刺青をしたい人たちから『この漢字、合っている?』と質問されることもある。 例えば、「怒」、「愛」、「魂」、「精神」、「忍耐」、「心」、「武士道」、「平和」、「夢」、「神風」、「幸運」などはもう既に一般的と言ってもいいほどで、中には、コメントに苦しむような刺青もあり、「痛」、「罪人」、「愛人」、「果報者」、「持久力」、「亀」、「魚」、「性」、「淫」、「奇妙」、「色男」などと様々である。 中国語の刺青に関しては、私自身、中国語が分からないので何とも言えないのだが、中国人の知り合いによれば、文字の並び方によっては全く意味が異なったり、意味が通らなくなったりするのだそうで、やはり変な中国語の刺青を何度も見かけたことがあるという。 さらに、近年ではひらがなやカタカナも見かけるようになり、「私はあなたを愛しています」、「あなたに夢中」、「私のなまえは○○○です」などの文章や、「痛い」、「恋しい」などの形容詞も刺青として活用されるようになっているようだ。 言いたいことは何となく分かるものの、刺青としては不自然な言い回しも多いと思うこともしばしば、、、。 話を聞くと、自分で辞書を引いたり、刺青スタジオに置かれてあるカタログや壁に貼られてあるサンプルを見て選んだりしているのだとか、、、。 私自身も一度、友人の付き添いという形で刺青スタジオに足を運んだことがあるが、刺青用の漢字の見本には一つ一つ英訳がついており、漢字が分からない人でも簡単に選べるようになっていたのである。 アメリカでは、刺青を自己表現が出来るファッションとして見なされており、刺青をしている人は多い。 腕やふくらはぎ、胸元や背中、肩などと(女性は、お尻のちょっと上の方や足首の外側などを選ぶことが多い。)見える体の一部に刺青を彫っているのが結構な割合で見られ、刺青を見るだけでも『「海豚」、、、なるほど、この人はイルカが好きなのだな。』とか、あるいは、『「家族」、、、家族を大切に思っているのだな。』などと嗜好や信念・考え方などがほぼ分かると言っても過言ではないほどである。 中には、思い込みや刺青デザイナーの間違いなどで、変な刺青をしている人もいるのだが、いやはや、簡単に落ちない刺青なだけにコメントどころか笑えないこともあるので、この頃は、既に刺青をした人たちから『この漢字、合っている?』と質問されるとすぐに緊張してしまうのである・・・。 追記: 刺青のお店は、Tattoo parlor(タトゥー パーラー)、Tattoo shop(タトゥー ショップ)、Tattoo studio(タトゥー スタジオ)などと言います。 大抵は、刺青を施すだけでなく、ボディピアスの穴を開けるサービスも提供しています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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