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テーマ:本のある暮らし(3310)
カテゴリ:硬派
めっちゃ前に、僕はプレイボーイを買わなくなったことを
書いた。 「プレイボーイを久し振りに買わなかった~政治の現場終了~」 ホントに、随分前だ。 でも、最近はちょくちょく買っている。 やっぱり、記事の質が高いからだと、思う。 グラビアもいいけどね。 読んでいて、面白いし、すごいためになる。 もし、疑われるのなら、連載されている「解剖!となりの会社力」を 読まれると良い。 わずか見開き2%だが、資本回転率とか、専門用語も使わずに、その企業の 現在の状況の大枠がわかる。 この記事では企業の沿革と、売上、利益という、基本的な要素をびっちりと 押さえているからできるわざである。 蛇足になるけど、僕はある特定の記事のレベルが高い雑誌は、他の競合の 雑誌より、あらゆる意味でクオリティが高いと思う。 男性ファッション誌も僕はいくつか読んだけど、インタビューとかの 読み物の人選から興味深く、文章も引きつける書き方をしているのは 「MENS NONNO」だった。 プレイボーイと、MENS NONNOのクオリティの高さは言うまでもないだろう。 さて、前置きが凄く長くなったのだが・・・。 今回の「第43巻 第25号」で僕はこのフレーズは凄いなって思ったのがあるので、 紹介する。 63頁に、大阪の芸人、長原成樹のインタビューがある。 その見出し。 「僕は日本人でも韓国人でもなく『生野人』やと思ってるんです」 うん。 僕は生野には住んだことがなく、通りかかっただけだけど、この雰囲気は よくわかる。 そして、現在は、スポーツの世界で帰化の問題が取りだたされている。 確かに、歴史は色々ある。 互いに都合良く、歴史を解釈したこともある。 誰か正しくて、誰が間違っていて、何が事実で、何が誤解かを 解きほぐすのも難しい。 現在ではかなり、冷静に、ほぐれてきてはいるけれども。 それでも、ふと思う。 そういう政治的な問題って、住んでいる人にはどういった 影響をしているのだろう。 そりゃ、僕にはわからない、苦労とか、イヤな事とかは あるのだろう。 ただ、それだけで彼らを語って良いのだろうか。 ヤヤコシイ歴史があったにせよ、彼らは日本で、人生を 生きているのだから。 先ほどの長原成樹さんの『生野人』って言葉にはそんな、 長原さんの人生の重さがあると思う。 政治が軽い言葉になったとしても、長原さんが、生きて、 永遠の若手と言われながらも、関西で活躍しているのは 事実なのだから。 こういうシンプルな言葉に、本質を突くと同時に、事実の 重みを乗せたものを長原さんから引き出し、見出しにした インタビューアーの西岡 研介さんの実力って凄い。 なんか、また、プレイボーイを買い続けそうだな。 なお、長原さんは「犬の首輪とコロッケと」を出版されました。 僕は購入をしちゃいました。 ※もっと、「なんだかなー」なら『目次・◎ものがたり』まで お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年06月29日 22時57分39秒
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