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カテゴリ:硬派
街で全品40%セールをしている、音楽や映画のCD、DVDを
売っている店があった。 高校とか、大学の時には私は時々、そのお店に行ったことがある。 ただ、場所が数年前に引っ越してからは、行ったことがなかった。 久しぶりにいった。 入り口近くに人は多かった。 そこにはCDがあり、DVDがあった。 僕は店内をぐるっとまわった。 なんだか、わかるような気がした。 このお店が閉店する理由を。 店のお店の半分以上がビデオの販売だったのだ。 しかも、中古のビデオだった。 かなり、格安で売られている。 でも、今時、安くてもビデオのソフトを買う人はいないだろう。 きっと、このお店はDVDの時代がくる時期を見誤ったのだと 思う。 だから、ビデオの在庫処分ができなかったのだ。 安ければビデオを買う人がいる時期に、100円とかで 投げ売りをするべきだったのだ。 そして、その現金で店舗をキレイにしたり、DVDを 揃えるべきだったのだ。 今から思うと、なぜ、そうできなかったのだろうかと 思うだろう。 僕もそう思った。 ただ、人が一番混んでいるコーナーを発見し、僕は ビデオを投げ売りできなかった判断も理解できるような気がした。 レコードのコーナーだった。 そこには、中年の、やや独特の格好をした人々がいた。 大きなレコードを何枚もかかえてレジに向かう人もいた。 きっと、きっとだけども、ここの経営者はビデオはレコードの ように生き残るのではないかと思ったのではないだろうか。 貴重なコレクションらいんなどとして。 でも、そうは成らなかった。 なぜだろう。 きっと、レコードの音が好きな人はいても、ビデオの画面が 好きだとういう人がいないからだろう。 ただそれも今の私から考えて、の、ことである。 また、僕はお店を巡った。 DVDには20代の人々が。 レコードには、50代の人々が。 そして、ビデオには誰もいなかった。 それにもかかわらず、ビデオは場所を取るから一番、面積が 広いようだった。 背表紙が焼けたビデオがいくつも並んでいた。 中古で、貴重なようにも思える。 閉店になると、その理由は僕にもわかる。 でも、きっと、商売が順調な時分にはそんなことは わからないはずだ。 そうだ。 それに、DVDを売っているショップだって、ネットの ほうが安いのだ。 もしかすると、このお店は、ここで潰れるほうが正しいの かもしれないのだ。 あらゆる事の真ん中で、僕らはわからない未来と知りながら 決断を、今にしないといけないのだ。 おそらくは。 ※もっと、「なんだかなー」なら『目次・◎お仕事・ビジネス』まで お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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