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田中およよNo2の「なんだかなー」日記

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2009年06月05日
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カテゴリ:硬派
かつて、オシム監督は「日本のサッカーを日本化する」と
記者会見で述べて、就任した。


以前も考えたこともあるけど、
その日本化、とは何だったのだろう。

よく言われた、考えながら走るサッカーだろうか。

この間のキリンカップ。
ベルギーと、チリと日本代表は戦った。
そして、大将を収めた。

監督はオシム氏ではなく、岡田監督になっていた。

でも、このキリンカップの日本代表は、素晴らしかったと思う。
「日本化」されていた。

どういうことか。

あの布陣は日本人ではないと、少なくとも日本人のメンタリティでないと、
できないのではないか。

新聞では岡田監督の「中村憲剛のためのシステム」という言葉が
一人歩きをしていた。

確かに、それは、間違いではないだろう。

でも、メンバーを仔細に眺めると「中村憲剛選手と遠藤保仁選手と、
中村俊輔選手を共存させるためのシステム」ではなかろうかと思う。
さらに、ここに長谷部誠選手も入ってくる。

なぜ、この布陣が日本人しかできないと、私は考えたか。

それは、中村憲剛選手と遠藤保仁選手と、中村俊輔選手の
プレースタイルが似ているにもかかわらず、互いを
生かしあっているからだ。
打ち消しあってはいない。

彼らはみな、パスを得意とし、ボールを散らすタイプの選手である。
司令塔といっていいかもしれない。

考えてみて欲しい。

他の国であれば、司令塔タイプが3人もいるなんて、不可能に近い。
攻撃面では重なり合うし、守備はみんなしなかったりする。
でも、彼らは違う。

長谷部選手も含め、みんなが守備をし、皆がパスを出し、皆が
飛び出す。

それも、とても起用に、流動的にポジションを替えながら。
この間の岡田監督の日本では守備だけをするボランチはいなかった。
攻撃だけをするミッドフィルダーもいなかったが。

つまりは、こういう事だ。

皆が状況に合わせてプレーを変える器用さと幅を使えたということだ。

スペシャリストはいない。
でも、ジェネラリストが各々の役割をそつなくこなすことで
組織的な動きをする。

そうだ。
おそらく、その組織的であることを誇りに思うのが日本人なのだ。
あらかじめ決められた役割だけではなく、状況が求める役割を
果たすサッカーが「日本化」された、代表が行うべきではないだろうか。


話をオシム氏に戻す。

彼は多くのポジションで活躍できる選手をとても、
とても、重宝していた。

もしかして、それは、日本人にそういう選手が多かっただけ
なのかもしれない。

※もっと、「なんだかなー」なら『目次・◎スポーツ』まで





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最終更新日  2009年06月05日 12時57分54秒
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