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田中およよNo2の「なんだかなー」日記

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2010年03月27日
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カテゴリ:硬派
黒い衣装から手足がピシッと伸びた。
軸がぶれていない回転のジャンプだから、
揺れずに着氷していた。

そして、ピールマンスピンは回るたびに、速度が
増していた。

その丁寧でキビキビした動作からは、次は
自分の時代を迎えるんだという、意思が
静かに、だけども強く伝わってきた。


その試合のインタビューの後、彼女の日本語は
ちょっと違和感があった。
子音や、破裂音が強すぎるのだろう。
でも、インタビューアーからの返答に即座に
反応していた。
聞き取りは完全にできているのだろう。

彼女の名前は長洲未来。
スケートのフィギュアの女子のアメリカ代表だ。
ただ、国籍はアメリカだけとは、いえない。
両親が日本人で、20歳以下の彼女は、日本の国籍を
選択することもできるのだ。

僕は、テレビで女子フィギュア世界選手権を見ていた。
オリンピックの直後であり、不完全な選手ばかりだった。
多くの人はジャンプは失敗し、動きにはメリハリがなく、
意思がなく、氷があるからなんとなく滑っている様子だった。

仕方がないだろう。
ここに出場するだけでも素晴らしいことだと、僕も
わかっている。


その中、ショートプログラムで長洲未来さんの演技は
決まっていた。
愛嬌があり、特に欧米人が好きそうな笑顔を作ってから
演目が終り両手を広げるまでミスはなかった。

実力を伴った恐いもの知らずの勢いがそこにはあった。
すでに30歳を超えた僕からすれば、うらやましいとしか
言いようがない。


そして、彼女の流暢ではない話し方の日本語を聞いて、
日本でも、外国とか、国籍とかの捉え方が違う時代に
なったのだと僕は思った。

多分、今の彼女を示すのには一番適しているのは「日系
アメリカ人」なんだろう。


よく考えれば、そんな民族は世界にイッパイいる。
「アイルランド系アメリカ人」
「中国系フランス人」
「イタリア系カナダ人」などなど。

彼らはルーツに敬意を持ちながら、自らの国で
その国民として生活している。
勿論、国民の義務を果たしながらだろうし、
選挙権だってある。

いよいよ、日本人の「日系」も多くなり、
必然的に活躍する人も増えるだろうと思う。

どちらかというと、「中国系」や「韓国系」といった
方のほうが世界では多かったように感じるのだ。
偏見かもしれないけど。

きっと、日系の人々は年末には紅白歌合戦でも
見ながら、フライドチキンを食べているのだろう。
国籍とルーツが別であるということが、より自然に
なる時代になっているのだ。

そこで、ふと思うんだけど、日本には「中華系日本人」の
方はそのことを主張される事が多いのに「韓国系日本人」の
方は在日というくくりで捕らえられてしまっているように
感じてしまう。

これは、戦争の歴史があるから、仕方のないことだろうとは
思う。

ただ、彼らはルーツと国籍が同じでないといけないと
思い込んでいるのではないだろうか。

いや、思いだけではないだろう。

「韓国系韓国人、日本永住権有り」、「北朝鮮系
北朝鮮人、日本永住権有り」の人々が組織している
団体の力が現実的にあることもあるだろう。

まあ、正確に言うと「済州島系北朝鮮人、日本永住権
有り」というべきかもしれないけど。

(ここらへんは、野村進さんの力著である「コリアン世界の旅」に詳しいです)


「韓国系アメリカ人」なナチュラルに存在しているし、
アメリカの議員にいたっておかしくない。

ただ、僕はいつの日か日本でも「元日系ブラジル人、
現在日系日本人」や、「韓国系日本人」が普通の
認識で存在して欲しいと願っている。

ルーツを尊重しながら、日本の政治に参画することに
何も問題はない。

地方自治体だけ、外国人参政権を認めるといった
チンプンカンプンな議論は、現実がチンプンカンプンに
歪んでいるから起っているのではないか。
ルーツを尊重しながら、現在の自分の国籍を尊重することは
おかしなことでも、なんでもないのだ。


長洲未来さんの素晴らしい演技に、アメリカ国旗と、日本
国旗の双方が振られる様が一方ではある。
そして、それができるアメリカはやっぱり、懐の深い国としての
一面も持っているのだろう。

僕はそう感じずにはいられなかった。



・・・予想以上に真面目なblogになってしまった。

※もっと、「なんだかなー」なら『目次・◎スポーツ』まで





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最終更新日  2010年03月27日 22時18分33秒
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