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テーマ:サッカーあれこれ(20120)
カテゴリ:ほどよく
あの選手がいたら。
あの選手が交代で入っていたら。 もしかして、日本は勝てたかもしれない。 日本VSパラグアイ。 サッカーのワールドカップ。 FWの森本選手だったらシュートは枠内のはずだ。 いや、もっと、早く、中村憲剛選手を出して ボールをまわすべきだった。 あるいは、やっぱり、中村俊輔選手のFKを 見たかった。 それよりも・・・ 意見は尽きない。 そして、今、我々に差し出された結論は一つだ。 ワールドカップ、ベスト16。 一次予選リーグを突破した、と。 選手選考。 きっと、どこの国にも答えはない。 イタリアだって、カンナバーロを外していて、 もっと若く走れる選手を起用していれば、スロバキアの 三点目は防げたかもしれない。 あの、スローインからの三点目だ。 カンナバーロは突っ込んできた相手のフォワードに 体を当てることもできなかった。 勿論、ゴールを決めた選手は素晴らしい選手だとは 思う。 でも、彼はロッペン選手でも、メッシ選手でも、あるいは アメリカのドノバン選手のようにスピードで世界に 名前を轟かせている選手ではない。 悪いけれども、今のカンナバーロ選手は全盛期とは いえないだろう。 「リッピ監督は実績の事しか考えてなかったんだよ」 控えの選手がそう言っても、おかしくない。 同時に25人、監督はグラウンドに送り出せない。 選手を絞り込まないといけない。 つまり、監督はいくつもの未来を選べる仕事ではない。 選べるのはたった、一つ。 一つのパターンからはじめないといけない。 その選ばれた選手をスターティングイレブンという。 そんな厳しい選択を乗り越えて、チームを勝たせた 岡田監督は素晴らしかったと思う。 そのスターティングイレブンには、中村俊輔選手や 内田選手はいなかった。 中澤選手、 闘莉王選手のセンターバック。 サイドバックには長友選手。 そして、遠藤選手、長谷部選手の中盤。 多分、岡田監督が1年くらい前に頭に描いていたで あろうスターティングイレブンで、ワールドカップでも 先発したのは、この5名くらいではないだろうか。 荒療治とも言っていい。 きっと、岡田監督はその決断を、答が見えない焦燥の 中で行ったのだ。 周囲の評論家はさも、答えがあるように思い思いの 意見をまくし立てるだけの、その中で。 立派だと思う。 比べて欲しい。 フランスの監督だった人は選手が実力を出し きれていないチームに対して、何もアクションが できなかった。 選手の選考は曖昧だった。 調子のいい選手から使うわけでもない。 長年の経験があるプロを使うわけでもない。 おっと、失礼。 間違えた。 正確には、フランス代表のドメネク監督はチームを 作れさえしなかったのだ。 好き嫌いで選手を選んでいるのに、選手からは まったく、好かれなかった。 見事なまでの、予選は敗退だった。 選手は客に挨拶をしない。 監督は相手監督にも握手もしない。 具体的に比べてみよう。 日本が破れた時、駒野の横にはたいして出番がなかった 稲本選手が隣に立っていて、途中で交代してしまった 松井選手が一緒に泣いていた。 川島選手には、まったく出番がなかった楢崎選手がいた。 敗戦直後のインタビューの長谷部選手はきっちりと 答えていた。 岡田監督が言っていた「戦う選手」たちは、味方や、 ファンを思いやる心を持っていた。 確かに、日本の選手起用は完璧ではなかっただろう。 攻撃に物足りなさはあった。 中盤に下がった本田選手も見たかった。 それでも、日本代表は胸を張って帰ってきて欲しい。 最後に残るのが後悔だったとしても、不安から始まり、 歓喜をくぐり、称賛を浴び、希望を祈りに託したその結末が敗北だとしても、 戦い抜いた監督と選手達には、我々は敬意を払うしかできないのだから。 素晴らしかった。 お疲れ様。 そして、なにより、ありがとう。 ※もっと、「なんだかなー」なら『目次・◎スポーツ』まで お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010年07月01日 01時13分18秒
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