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やのっち45@ 指宿!! めちゃくちゃ遠いじゃないですか。 気を…
memetiro@ Re[1]:通り過ぎたクリスマス(12/26) きも1985さん そうなのかもしんないねぇ…
2005.05.09
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カテゴリ:カテゴリ未分類
母の日にダ~リンが夕食を用意してくれた。
最高のプレゼントだ。
私は彼の母親ではないんだけどなぁ~。
でも・・・まっ!そんなことはどうでもいいか!
そして食卓には
淡いピンクのカーネーションが添えられている。
カーネーションは卓球少女、たっちぃが私へ贈ってくれたもの。
これもまた感動的なプレゼント。
しかし・・・
レモンとミカンはというと、
「忘れてたわけじゃぁないよ!」
などと言いながら遅い夕飯を食べていた。
別に何か期待していたわけではないが、
なんだか寂しいような、悲しいような
そんな気持ちが心の隅に浮かばなかったというと嘘になる。
家族全員で食卓をゆっくり囲む。
朝食をみんな揃ってとる。
色々な話をしながらわいわいと日曜バーベキュウー。
手作りケーキで祝う誕生日。
あたりまえのようにやってきた事が
今となってはひどく懐かしい。
忙しすぎる毎日に何か空しい空気が心をよぎる。

仕事が休みになった月曜日。
衣替えを一日がかりでやり終えて一息ついていると
玄関の呼び出し鈴がせわしなく鳴り響いた。
ミカンのご帰宅だ。
出迎えた私に
「ただいまぁ!」
と声をかけた後忙しくおしゃべりしてくれた。
久しぶりのゆっくりしたひとときだ。
テーブルでミカンが宿題を始め、
その向かいで私は新聞を読む。
と、突然ミカンが何かを思い出したように言った。
「あっ!母さん!ちょっと待ってて!」
戻ってきたミカンの手には
丹念に折りたたまれた小さな手紙が隠されていた。
「はい!これ!」
差し出された手紙には
かわいいシールで携帯拭きのちっさなストラップが貼り付けられていた。
「母さん!ダサイのしか持ってないからね!あげるわ!」
照れくさいのを隠すかのように、
ミカンはつっけんどんに私に言った。
手紙を丁寧に広げると
そこにはミカンの精一杯の感謝の気持ちが綴られていた。
「うぇ~~~~~ん!うをぉ~~~~ん!」
私は大きな声で鳴き真似をして、
両手で涙を拭う真似をして見せた。
「嘘泣き?でしょ?」
ミカンが私の顔を覗き込んだ。
私の涙を見てミカンは
照れくさそうに少し笑って、
そして、
満足げな顔をした。

ありがとう!ミカン!









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Last updated  2005.05.10 09:51:01



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