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テーマ:映画館で観た映画(8562)
カテゴリ:映画
ネタバレです。
宣伝ポスターがです。 注意深い人なら、あらすじとポスターで全部わかっちゃうんじゃないでしょうか? フィンランド最北の地ラップランドで、ロシアとフィンランドが戦っていた頃のこと。仲間に岩で鎖につながれたまま置き去りにされた平和主義者のフィンランド狙撃兵ヴェイッコ。秘密警察に逮捕されたロシア軍大尉イワン。その二人を偶然助けた現地に住むサーミ人アンニ。お互いに言葉は全く通じない。言葉のコミュニケーションは全くとれないまま、3人のユーモラスでちょっと不思議な暮らしが営まれるが、ある日事件がおこる・・・。 (パンフレットあらすじより) 「私にとって面白いのは3人がお互いを理解しないために当たり前の生活レベルではお互いを理解できない、それなのに深いレベルでは理解しあう。というところなんです」ロゴシュキン監督談 最初から最後まで言葉はお互いに理解できず、ときにはとんでもない誤解が生じ。それは解消されないままなのだ。 このおかしさを、フィンランド語・ロシア語・サーミ語すべて字幕で見てしまう日本人は、彼らの誤解っぷりを笑うことはできても、常に傍から見ている人でしかなく物語のなかに入り込んでいくことはできないように思う。 ロシアの観客は、ロシア語の部分だけわかって、あとの2言語はまったく理解できない。イワンと同じ。イライラしながらすごく、おもしろいんだろうな~。 (フィンランド映画かと思っていたら、ロシア映画でした) ほんの30年くらい前には、ずっと昔からのやり方で暮らしてきたというラップ人=サーミ人。今でも現代の生活を取り入れながらトナカイとともに暮らす人たちは僅かながらいるらしい。サーミ人を演じアンニ(本名と役名が同じ)もその一人。 少し前に見た、「天空の草原のナンサ」も場所がモンゴルで、時代背景は違うけど激減する遊牧民のはなしだった。 この映画の時代=第2次世界大戦以前と以後では、進化のスピードが桁違いなのね。 会話がまったく理解できなくても、字幕がなくても、どういう物語なのかは見た人全員わかると思う。 でも、「ククーシュカ」の意味はセリフがわかるからこそ、解明されますが。 もう一度観ているわけだから、会話の中身はわかっているけれど、字幕スーパーなしを見る機会があったら、もう一度見たいと思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
May 1, 2006 01:57:11 PM
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