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カテゴリ:大切な人に捧げる詩
学校からの帰り道
僕の脇を悠々と過ぎ去っていく女子高生が1人 彼女は自転車の車輪を回して きっと次の人生の扉 未来と言う名の扉へ向かっていくのだろう その車輪を見つめながら僕は1人 ふと最近思うんだ 空気を入れる部分が 車輪が回っている間に1回2回 僕が一点を見つめていると 通り過ぎていくんだ 神様がいるとしたら しょーもない僕のしょーもない人生の車輪を 車輪が回ってる間に1回2回 空気を入れる部分を見つめているのだろう そして車輪が回ってるほんの一瞬 人間には見えないだろうケド 神様には見えるであろうほんの一瞬に 僕はこんなことを考えているんだね 人生の車輪 まだ漕ぎ疲れてはいないけど、 そろそろ車輪にブレーキをかけてもいい頃かも 永遠の車輪 人って生まれ変わっていく生き物なのか もし生まれ変わりとか 前世とかそういうファンタジックな現実があるとしたら それもちょうど車輪のように エンドレスで誰かがそれにブレーキをかけるまで 回り続けていくのかもしれない 誰かがブレーキをかけたところで 僕の生態系、あるいは前世は物だったかもしれない その生まれ変わりのエンドレスの車輪が 途切れてしまうかもしれない その時、 小さい頃なんで自分には意識があるか 何故この両手が動くのか 何故自分は自分という人間で意識で存在しているのか 死後の世界はどうなのか 意識はとぶのか生まれ変わる瞬間の リセット行為はどんな感覚なのか 若干5歳にして 僕がかつて思っていたこんなことを その答えが、分かるのかもしれない それはまさに アーティストになることよりも 小説家になることよりも 世界平和よりもいじめ撲滅よりも 自分が望んでいたことなのかもしれない では死ねば僕は幸せになれるのかと聞かれると それは違うと思う 神様って言う確かな絶対的な存在があるとしたら 彼に僕は聞きたい このエンドレスの車輪の一部しか僕は見えません だからこの車輪の全体像が僕は見たいのです 上部に泥がはねているのか もしくは下部にはブレーキのこすり傷があるのか そんなことを知りたいのです そしてそのエンドレスの車輪は どうやって動かされているのか 神様、もちろんあなたは動かしてないでしょう 横で見ているだけでしょう 何せ世界中にはたくさんの人生の車輪が回っているわけですから つまり自転車の形と 僕の車輪と共に動かされている誰かの車輪 運命的で切り離すことが出来ない 後輪の姿を僕は見たいのです それは誰の人生の車輪なのか 君なのかあいつなのか それとも僕の人生は波乱がいっぱいですから もしかしたら後輪はパンクしているのかもしれませんね 僕だけの車輪 自分は前輪だけで一生懸命車輪を回し 自転車を動かし 人生を送っているのかもしれませんね それなら今まで嫌悪してきた自分を 精一杯褒めてやりたいと思います だってそんな頑張ってるのに さらに追い討ちをかけて蹴落とすのはどうかと思うから 時々思うことがあるんです 後世は何かという事です もちろんそこらへんのガキが語ってるような おとぎ話でもなければ そこらへんの評論家が語っているような フラスコの中の試験材料ではありません 人間って言うのは不思議ですね 後世が何かという話では盛り上がるのに 僕を含めて その前の現世と後世の狭間の出来事については 語ろうとしません 死を本当に恐れているんですね 上から目線で言っている感じですが 僕もその1人です 死が怖くて怖くて仕方ないから あらかじめ予習しておこうと 永遠の車輪について深く考えたくなるんです だから或る意味いじめられて自殺する人間を 尊敬したりはしています 何故なら僕は死が怖いので 自殺と言う言葉を辞書に入れたがらないからです 自殺アレルギーなのです 後世になれば 僕は僕であることを忘れてしまう 現世のままじゃ 未来は自分は自分であるのか分からない 僕は今生きている証拠を 自分自身に刻んで 心ごと後世に持っていきたいなんて考えるんだ それは無理な話なんだね だから僕は運命的なことを感じられるように 音楽や小説で現代に名を刻みたい そして後世の僕が書店に行き 僕が人間でなければ話にならないが 現世の僕とのつながりを感じてくれたらそれでいい そうすれば僕はこれ以上の望みはない 人は何かのために生きていく 人それぞれその目的の種類も数も違う 僕の場合、それが目的 僕の、僕と言う名の永遠の車輪を止めないこと そしてその車輪の中に 運命的なつながりっていう タイヤみたいなものをはめ込んで生きたい そう、行きたいし生きたいんだ 僕の人生の車輪 永遠の車輪 そんなものが世にあることが 本当かどうかは分からない もしかしたら僕が 僕の永遠の車輪のピリオドかもしれない もしそうだとしても 僕は永遠の車輪の中の一部を ゆっくりと、でもしっかりと回すだけだ 人生の車輪の中の一部を ゆっくりと、でもしっかりと回すんだ そう、今この一瞬を精一杯生きること それが今目的をかなえるために 僕が最大限できること そう、生きることで行けるんだ 気がついたら女子高生は数m前を走ってる 僕は一瞬の間にこんなに深くたくさんのことを考えて 答えを見つけ出した あの車輪も今回ってる あの女の子の車輪も今回ってる 人生の車輪が回ってる 僕は友達にボソッと言った 「家に帰ったら、チャリの空気入れようかな」 雪が降った後の冬の北風が、寒かった ps; 車輪の唄はまだまだ続く....... ぱどる お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.02.04 23:13:20
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