【私が講演で話すことなど私の本に全部書いてある】堀江本。
堀江本。ライブドア社長の堀江貴文さんのブログ本である。ブログを書籍として出版することに疑問を感じている自分だが、案の定、本書の内容はウチの子ども(7歳)の日記と同じレベルである。読んでいてイタすぎる。通勤電車の片道(30分)で読み飛ばせてしまった。本書の冒頭に、「若い人は、やっぱり早くに起業すべきだと思う。これは持論、というより確信」(39ページ)と書いてありますが、労働人口すべてが起業しちゃったら困るでしょ(笑)。私のように、上司を支えるのが好きでサラリーマンをやっている人間だっているわけですから。いろいろな仕事をしてみて、自分のキャラクタを熟知した上で、起業したい人は起業すればいいと思う。それにしても、「私が講演で話すことなど私の本に全部書いてあるに決まっている」(74ページ)と仰るなら、私は一生、堀江さんの講演には足を運ばないでしょう。サラリーマンにとって、ブログと同じ程度の内容の講演を聴くのは時間の無駄だから(笑)。本書の収穫といえば、ニッポン放送株取得騒動のスタートの時点で、「朝一の取締役会でCB発行を決議する。これまでの人生で一番大きな意思決定をした瞬間かもしれない」(206ページ)という思いがあったことが分かったこと。堀江さんでも覚悟するときは覚悟するのですね。■メーカーサイト⇒ゴマブックス 堀江本。