【「駅すぱあと」とピラミッドの関係は!?】「駅すぱあと」風雲録
「駅すぱあと」風雲録「ぱぴるす」「ナイル」――懐かしい統合ソフトたちである。ヴァル研究所は、これらのソフトの開発元、というより、運賃・経路検索ソフト「駅すぱあと」のメーカーといった方が分かりやすいかもしれない。本書は、ヴァル研究所の設立から今日に至るドキュメンタリーである。ソフトウェア・ビジネスの基本は自社製品であると思う。しかし、食いつないでいくためにはお金が必要だ。そんな厳しいビジネス社会にあって、ヴァル研究所の社員たちは、自社製品を創り、育て、死に際まで看取った経験を持つ。その苦労は並大抵のものではなかっただろう。出向をさせない社風、規模拡大より顧客を大切にする姿勢――どれをとっても、普通の会社できないことばかりだ。55歳で急逝した創業社長は、エジプト関係の膨大な量の書籍を所有していた。これらは、ピラミッド研究で有名な早稲田大学の吉村作治教授に寄贈されたという。ただ者ではない。■メーカーサイト⇒日経BP出版センター 「駅すぱあと」風雲録■販売店は こちら