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ピアノが教えてくれたこと

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2008年04月02日
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カテゴリ:刺繍 ソーイング


まずはお辞儀 そしてこれから・・・
このカップル、ワルツを踊るのでしょうか?

:::::::::::::::

19世紀のウィーン、人々はワルツに熱狂しました。
ダンスホールはにぎわい、夜、家にいる人は誰もいなかったといわれる程・・・

ウィーナーワルツというと、ヨハン・シュトラウスが真っ先に思い浮かびませんか?
ワルツ王といわれる彼・・・しかし当の本人は、全く踊れなかったそうです。

:::::::::::::::

いや、踊れたのかも知れません。しかし人前に出るのがとても苦手だったそうで・・・
きっと公衆の面前でダンスをするなんて考えられなかったのかも・・・

それでもあちこちの会場をかけもちで演奏して歩いたり、
とにかく大勢の前で、凄いカリスマ性を発揮した音楽家です。

::::::::::::::::

「ひと目」 を凄く気にした彼は、人から自分がどう見えるか?
ということを徹底的に研究したようです。

いかに自分が優雅に振る舞えるか? ヴァイオリンと弓を持って鏡の前に立ち、
何度も何度も指揮する姿をチェックしたり・・・

:::::::::::::::::

服装、髪型、ひげのお手入れ・・・そして太らないこと!
これにも大変気をつけていました。

今だったら軽度の視線恐怖症と診断されるのかも・・・でもこういう気質が、彼をプロ意識に導いたのかも知れない・・・そんな想像をしても許されるかな? などと思います。

:::::::::::::::::::

ハプスブルク帝国の最盛期に活躍したヨハン・シュトラウスの音楽からは、
時代の華やぎを反映させたとても饒舌な印象を受けます。

また、帝国の衰退を予感させるような憂いも感じられて・・・
滅びゆく美学というのでしょうか・・・実際、世の中は大きく変わりましたよね。

::::::::::::::::::::

しかし、彼の1番有名な作品 「美しき青きドナウ」 は、世界中で親しまれつづけ、
オーストリアでは、第2の国歌!とまで言われています。

誰でもあの曲を聴けば、きっとこの刺繍のカップルが踊るワルツって・・・・
という想像がつくのではないかと思います。

::::::::::::::::::::

この刺繍を刺した方の胸には、どんなワルツへのあこがれがあったのでしょう?
素敵な思いが100年後の私たちにも語りかけてきませんか?


PS,
ヨハン・シュトラウスの シュトラウス = Strauss は、
ドイツ語で 「花束」 の意味です。

ダチョウという意味もありまして、そこから連想すると
ダチョウの羽・・・ダチョウの羽のついたイヴニングドレス・・・
ダンス・・・ワルツ・・・ヨハン・シュトラウス・・・やはりここに行きつきます。





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最終更新日  2008年04月02日 06時47分17秒
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