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カテゴリ:刺繍 ソーイング
まずはお辞儀 そしてこれから・・・ このカップル、ワルツを踊るのでしょうか? ::::::::::::::: 19世紀のウィーン、人々はワルツに熱狂しました。 ダンスホールはにぎわい、夜、家にいる人は誰もいなかったといわれる程・・・ ウィーナーワルツというと、ヨハン・シュトラウスが真っ先に思い浮かびませんか? ワルツ王といわれる彼・・・しかし当の本人は、全く踊れなかったそうです。 ::::::::::::::: いや、踊れたのかも知れません。しかし人前に出るのがとても苦手だったそうで・・・ きっと公衆の面前でダンスをするなんて考えられなかったのかも・・・ それでもあちこちの会場をかけもちで演奏して歩いたり、 とにかく大勢の前で、凄いカリスマ性を発揮した音楽家です。 :::::::::::::::: 「ひと目」 を凄く気にした彼は、人から自分がどう見えるか? ということを徹底的に研究したようです。 いかに自分が優雅に振る舞えるか? ヴァイオリンと弓を持って鏡の前に立ち、 何度も何度も指揮する姿をチェックしたり・・・ ::::::::::::::::: 服装、髪型、ひげのお手入れ・・・そして太らないこと! これにも大変気をつけていました。 今だったら軽度の視線恐怖症と診断されるのかも・・・でもこういう気質が、彼をプロ意識に導いたのかも知れない・・・そんな想像をしても許されるかな? などと思います。 ::::::::::::::::::: ハプスブルク帝国の最盛期に活躍したヨハン・シュトラウスの音楽からは、 時代の華やぎを反映させたとても饒舌な印象を受けます。 また、帝国の衰退を予感させるような憂いも感じられて・・・ 滅びゆく美学というのでしょうか・・・実際、世の中は大きく変わりましたよね。 :::::::::::::::::::: しかし、彼の1番有名な作品 「美しき青きドナウ」 は、世界中で親しまれつづけ、 オーストリアでは、第2の国歌!とまで言われています。 誰でもあの曲を聴けば、きっとこの刺繍のカップルが踊るワルツって・・・・ という想像がつくのではないかと思います。 :::::::::::::::::::: この刺繍を刺した方の胸には、どんなワルツへのあこがれがあったのでしょう? 素敵な思いが100年後の私たちにも語りかけてきませんか? PS, ヨハン・シュトラウスの シュトラウス = Strauss は、 ドイツ語で 「花束」 の意味です。 ダチョウという意味もありまして、そこから連想すると ダチョウの羽・・・ダチョウの羽のついたイヴニングドレス・・・ ダンス・・・ワルツ・・・ヨハン・シュトラウス・・・やはりここに行きつきます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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