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カテゴリ:プラハ
プラハ近郊に、コノピシュチェ城というお城があります。 何年か前の夏に、電車に乗って母と2人で訪れました。 広大な森の中のお城・・・春になったらここに来て、おにぎりでも食べてのんびりしたら どんなにいいことか・・・ そう思いつつも流れる年月・・・ :::::::::::::::::: お城の見学や森の散策は、もちろんとてもよい思い出になっているのですが、 私はその時、どうしても忘れられない人と出会いました。 その人とは、行きの電車で乗り合わせた、ベビーカーを押すチェコ人のお父さんです。 お話ししたわけではなく・・・ただ何となく、よく目が合うのでした。 :::::::::::::::::: 土曜日、お友達に誘われて、プラハでもまだ行ったことのない公園に行くと、 あの時のお父さんが、少し大きくなった息子さんを連れて来ていて・・・ 今度は、オープンカフェで同じテーブルに座ることになりました。 人間違いということもあるからと確認してみると・・・ :::::::::::::::::: やはりあの時のお父さんで・・・・・ 私は、どうしても もう1度会いたかった人に会えたという・・・ とても感慨深い1日を過ごしたのでした。 今日は頭に浮かぶことと言えば昨日のことばかり・・・ :::::::::::::::::: なぜ、もう1度あの人に会いたいと思ったのかというと、 それは彼の・・・これはうまく説明できないのですが・・・ 慈愛に満ちた眼差しや、発している雰囲気・・・ 何か人間離れした存在感というのでしょうか。 :::::::::::::::::: 聖人か天使さまか・・・ 透明で清らかで、一瞬にして人を平和な気持ちに導く・・・ 本当に説明できない何かがあって・・・ そういう理由からなのですが・・・ :::::::::::::::::: そして、子供好きのお父さんが、喜んで子どものお世話をしているんだなあ~ とは、到底見えない何か。 育児とか子育てという概念とはまるで違う何か。 無条件の愛を注ぐというのでしょうか。 その慈しみに満ちた様子はショッキングでもあり・・・忘れられない光景でした。 :::::::::::::::::: あれから何年か経ち・・・昨日という日がやってきて・・・ 柔らかな日差しの下、彼と話し合っていると・・・ 周りのテーブルの人やウェイターは皆、 「なんの話をしているのか?」に耳をそばだてていました。 :::::::::::::::::: 私たちは極普通に自分達のことなどを話しつつ、こんな風に笑いながら話す日が来るなんて お互い思わなかったねと言っていたのですが・・・ それが、はたから、とても不思議に見えたであろうことは想像がつきます。 私もあの日、目にしたことが不思議でたまりませんでしたから。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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