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テーマ:暮らしを楽しむ(388208)
カテゴリ:◇豆知識◇
石材店のカタログを見ると、よく「寿陵」の事が書かれてあります。
でも・・・ちょっと待ってください。。。 その言葉に惑わされてはいけません。 石材店に勤める私が言うのも、ちょっとおかしいのかも知れませんが・・・ 「生前にお墓を建てる事を寿陵と言って長生きいたします」等など。。。 石材店の側からすると、そうしてお墓の需要を広げようということでしょう。 元気なうちに建てるお墓を「寿陵」というのではありません。 「仁徳天皇も聖徳太子も寿陵を建てたといわれています。」 と、書いたパンフレットもあるようですが、 確かに両人とも実際に、生前にお墓を建てています。 古墳とか、御陵とかいわれるものは巨大なものであって、 天皇が死んだからといって職人をかき集めて建造にあたったのでは、 何十年も費やしてしまうからです。 一般庶民の墓は山に捨てられたり川へ流されたり、 仏法が導入されてもそんな程度でした。 貴人といわれる人々は造寺造物が最大の供養だといわれ、 生前に「逆修塔」の建立に精を出したのです。 それは一般にいう墓ではなく、仏塔なのです。そこを混同してはなりません。 生前に戒名をもらって、仏道に身を投じる建て方は「逆修塔」です。 そのために我々は生前に戒名をもらって、戒を守り仏門に入るのです。 巨大な墓を建てて死後に備えることを「寿陵」と呼んでも、 決して長生きを約束するものではありません。 墓は、供養とともに相続の問題ですから、自分で自分の墓を建てる 愚挙は止めた方が良いかも知れません。 分家初代であっても仏を迎え先祖を供養する墓(寿陵ではなく逆修塔) を建てます。 そのためにはお寺さまをお迎えし、開眼供養を必ず行わなければ 単なる空墓でしかありません。 <朱鷺書房 お墓の基礎知識 福原堂礎 著より> 生前にお墓を建てることを「寿陵」といって長生きしますよ。・・・など 石材店からだけでなく、薦められる事もあるかと思います。 生前に、「自分のお墓はどうなるんだろう?」 「入るお墓がない」とか心配される事も多く、 自分が生きている間に、用意しておきたいとおられる方も実際おられます。 そんな時は、自分が建てたとしても、建立者を(第三者)息子の名前にしたりされてるようです。 定かではないのですが、建立者が女性名義も良くないと聞いたことがあります。 本を読んでいると、色んな事がわかり「そうなんか~」と思うばかりです。 まだまだ全然わからない事ばかりですが、 気になることがあれば、資料は色々ありますのでお気軽におっしゃってくださいね。 ブログランキングに参加しています。 良かったら応援クリックお願いします♪ ↓ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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