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架空世界の放浪者ランドの「冒険日記」

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2007/05/15
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「いた!」
密林の奥を探索している時、突然それは現れた。

ランボスの群れの中に、一際大きなランボスがいるのだ。頭には真っ赤なとさかをつけて、青い色が鮮やかな二足歩行をするトカゲのような生物だ。

「ギャオ~~」私の方に向かって威嚇の声を上げる。
その生物こそ、私達が狩ろうと探していたランボスの親玉、「ドスランボス」だ。

私は、仲間に連絡をしようとしたが、なかなか声が出ない。この世界では、狩りの最中に話をするのは非常に困難なのだ。もし、ちょっとタイミングを失敗すると、モンスターの餌食になってしまうからだ。

そこで私は、手元に持っていた「ペイント玉」をドスランボスに投げつけた。このアイテムは、モンスターがどこにいるか、各自が持っている探索機に知らせることができるのだ。この合図は、一瞬にして狩りの仲間に伝わる。仲間がそのうち集まってくるだろう。それまでに、なんとか一人で1匹のドスランボスと、取り巻きの4匹ぐらいいるランボスを相手にしなければならない。

「ザク!・・・・」
「ウッ」

少し気を抜くだけで、モンスターから攻撃を受けてしまう。
私は仕方なく、仲間が来るまでモンスターに攻撃を与えるのを諦め、逃げることに徹した。

しばらくすると、他の3人の狩り仲間が集まってきた。
これからが本番だ。

「いけ~~~」
「ザシュ。ザシュ」
片手剣の私は、攻撃を加えては、盾で防ぎ、危ない時には、回避行動をとることを心がけた。仲間は、大刀と、弓、そしてハンマーだ。私とは武器の勝手が違う。大刀は攻撃にかかるタイミングが遅いが、当れば大きなダメージを与えられる。弓は、遠距離からの攻撃だ。そしてハンマーは、大刀よりさらに遅い攻撃だが、モンスターの頭に当れば、モンスターを気絶させることができるのだ。

「ザシュ」「ザク!」「ヒューン」「ドン」
4人が4人とも各自の武器を思い存分ドスランボスにぶつける。

数分後・・・ドスランボスが私達の前から逃げていった。
「あと少しだ」
モンスターは弱ってくると、逃げたり、足を引きずったりするようになるのだ。

そして、となりの場所に行った私達は、またもやドスランボスを攻撃し続けた。

「ジャジャ~~ン」
ファンファーレがなると共に、ギルドから「目的を達成しました」と探索機に案内が届いた。
そう、ようやく私達は、始めての獲物「ドスランボス」を倒したのだ。

「おつかれさま~」
私は、仲間をねぎらった。
「おつ~」
「おつかれさまでした~」
「おつかれ~」
みんなも互いに健闘を称えねぎらう。

その後は、楽しみの「剥ぎタイム」だ。
倒したモンスターから、皮や骨、ウロコやキバなどをはぐのだ。
これがどこの部分が剥げるのかわからないから、ドキドキだ。
物によっては、めったに出ないモノもあるからだ。

剥ぎが終わると、もうこの場所にいる必要はない。私達は、もといたドンドルマの街に戻っていった。 あとはギルドから報酬をもらうだけだ。

そうして、私の始めてのボス討伐は誰一人死者を出すことなく、無事に終了した。





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最終更新日  2007/05/18 04:54:08 PM
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