|
カテゴリ:わはは
ここのとこ、授業があった日でも、日記にパク君の話題が登場してない。。。
パク君ネタも、学校ネタも、あるにはあるのだ。 でも、日記に書く元気がなかった。 先週の水曜日、1年生の授業で簡単な単語テストをした。 その前の週に、やったプリントで、同じのを出題する、と、言っておいたのだけど、 なんじゃこりゃ?! な解答ばかりだった。 もちろん、ちゃんと勉強してきた子もいる。 が、大部分の学生は、テストとは別のアンケート用紙に 「日本語が聞き取れません。」 「韓国語で授業してください。」 「むずかしい。」 「先生一人で進んでて、わしらついて行けない。」 「単語(テスト)はいいから、実務的な会話を教えてほしい。」 だの、まあ、出るわ、出るわ・・・ それで、ちょっとブルーになって、パンダに愚痴って、 「もう、辞めたい~。だから最初ッからやだって言ったのよっ!!!」 と、当たり散らした。 使っているのは、観光日本語のテキスト1冊と、「みんなの日本語」の初級のテキスト。 はっきり言って、難しい会話は出てこない、まだ。 ただ、授業中おしゃべりしてたり、寝てたりしたら、どんな初級の会話だって難しく感じるだろうし、 予習も復習もゼロじゃ、どんな外国語だって、 週1回を1年間やったところで、マスターできるわけがないと思う。 そんなに、わたしの授業は退屈だろうか?難しいのだろうか?? パンダは、そういう一部のやらない学生は放っておいて、やる気のある学生だけに教えろと言う。 でも、学科長からは、みんな初歩だから、クラス全体足並みそろえて、レベルアップさせてくれと言われている。 わたしも、出来ない学生が出てくるのは、好まないし、 出来が悪くて、コンプレックス抱えてるような学生にこそ、 一番勉強しやすい外国語・日本語を少しでも話せるようになって、 自信を持ってもらいたいのに、 と思っているのだよ・・・。 そのようなことを話すと、パンダは 「ああ、わかるよ、そういう気持ちも。でも、やらない学生にこだわってると、先生がしんどいだけだよ。」 そうなのだ。それはそうなのだ。 「もうさ、みんな実用的な日本語とか、会話って希望してるんなら、「みんなの日本語」で丁寧に文法やったりするの、やめたら?」 うわ~、斬新な意見だなあ。。。 でも、確かに、去年半年、今の2年の子たちに、日本語を教えてたという先生にうかがったら 「え~、ただ、簡単な会話を、延々と反復練習させてただけです。」 との返事だった。 (だから、動詞や形容詞の活用が、できないんだね・・・) 「欲を出さないで、観光日本語の会話だけ覚えてもらったら~?」 う~ん・・・ わたしは、まだ「みんなの日本語」に未練があるんだが・・・ 「みんなの、アンケート見ました。 先生の日本語について行けない、聞き取れないからわからない、 という意見が大多数でした。が、3ヶ月は我慢して聞いてください。そのうち慣れます。 それから、実務的な会話中心に教えてほしい、という意見もありましたから、 今日からは、観光日本語中心に進めます。 予習も復習もせずに、週に1回、ここに座ってたって、話せるようにはなりません。 先生も一生懸命教えますから、みなさんも努力してください。 やる気のない人は、出席とった後、出てってください。 先生、日本語勉強したい人だけに、教えます。」 パンダがそのような原稿を作成し、わたしは、それをテキストに挟み込んだ。 授業が始まろうとした時、学科長に呼ばれた。 「来週は中間試験だから、今日は、その範囲とかポイントとか整理した授業にしてくださいね。」 範囲もポイントも何も、今、学生たちが知ってる、話せる日本語といったら 「ありがとごじゃいます」 「さよなら」 だけなんじゃい!!! 教室に入って、来週中間試験だと告げると、案の定 「先生~どこが出るんですか~?」 「チェックしてくから、出るとこ教えてください~!!!」 「はい、はい、ちょっとその前に・・・」 と、わたしはパンダが準備した原稿を、韓国語でつらつら読み上げた。 ただ、やる気のない学生は出て行っていい、というのは言わないでおいた。 わたしは小心者だから、こういう台詞は、ドキドキしちゃって、心臓によくないのだ。 「これから、その日の授業で習った会話、話せるようになった人から、家に帰っていい、 ってことにしますね~!!!」 えええええ~~~~っ?!!! そんなあ~~~~~っ!!! うるさい!家に帰りたかったら、勉強しろ!!! この時点で、わたしの「みんなの日本語」への未練は、すっぱり消え去っていた。 ひたすら、わたしの後に続いて、簡単な会話の反復。 そして、それが試験範囲ということで。 となると、学生も声に出して覚えるほかはない。 えんえんと1時間半、それやって、次に 「じゃあ、今度は、今までやった会話、書いて覚えて~~~!」 と、30分ほど、書いてもらってる間、わたしはひと休み。 「覚えた~?もう言える~~~?! はい、じゃあ、前出てきて、先生と会話しましょうか? 済んだ人から帰っていいよ~。誰からですか~~~?」 誰も手をあげないので、右端から。 ほんっと簡単な挨拶とかなんだよ。 ほしそら先生とこの生徒さんが見たら、吹き出しちゃうと思う。 それでも、たどたどしい学生。 でも何とかクリア。はい、おうち帰っていいよ~。 次々に、学生達が帰っていく中、残ったのは3人。 そのうち二人は、いつも寝てるか、中間の休み時間に逃亡するかなのよね。 今日は、遅刻してきて、テスト範囲も知らないし、 そもそも、教科書も持ってきてないって、どゆこと?! 「『みんなの日本語』かと思って、これしか持ってきてないです。」 そうよね、先週までのわたしは、それにかけてたからね。 でも、今日からは違うのよ。はい、わたしの後に続いて~~~ 「遅れてすみません。」 「遅れてすみません。」 「次から、遅刻したら、これ言いながら教室入ってくるのよっ!!!」 「はい・・・」 「申し訳ありません。」 「申し訳ありません。」 「これも、あなたら社会出てからよく使うから、覚えてね!!!」 「はいっ!ありがとごじゃいました!!!」 ほんとに、みんな可愛いのだよ。 でも、わたしが先生では、お勉強しないわ。 ほしそら先生、お願いできませんか?! でも、ちょっとだけ気も楽になって、帰りの電車からパンダに文字メール。 「今、授業終わった。あれこれ、欲を捨てたら、楽になったわ~~~。」 しばらくして、パンダから 「お疲れ~~~。駅着いたら、ホットバー食べていいよ。」 よくわかってるじゃないのよ~。 その通り。揚げたてのホットバー(串にさして揚げた練り物)食べて、家まで直行するつもりだった。 ところが、今駅の構内工事中で、駅の入り口が違うもんだから、 帰り道、ちょっと違う通りを通ったのよね。 そしたら、食べたくなるなる、ケ○タッキーやらロ○テリア、マク○ナルド、バーガーキン○・・・ ファーストフードの通りだよ~~~。 あああああああああ たちまち、ケ○タッキーの店に吸い込まれてしまった奥さん。 「ハーブスマートチキンセット」 って言おうとして(セットにするなよ!!!) 「ハー」 って言ったとたんに、可愛いバイトの女の子が、メニュー表指差して 「1番ですね?お召し上がりですか?」 と、落語家が扇子で、ザル蕎麦食ってるみたいな、ジェスチャーをした。 わたしが、うなずくと、 「ん・・・ん・・・5分・・・5分待ってください。」 と、また大きく指を開いて 5 を示していた。 なんで「ハーブスマートチキンセット」の、「ハー」だけで わたしが外国人だって、わかったのだろうか? そんなに、ひどい発音だったのか?! でも、「ハー」しか言ってないんだよ??? 外国語は難しい。 学生たちの気持ちもわかるよ・・・。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
|