パンダの奥さん日記

去年の夏にバカンスを楽しんだ街、チンジュ(晋州)

パンダはそこに週１回出稼ぎ。

遠いからお泊りで、宿泊先は、幼なじみのウォーリー(仮名)

眼鏡をかけてて、ひょろ長い。

　　　　　　　　　　　

ウォーリー独身。

部屋は３年半前、引っ越してきて以来、まったく変わらずきれいに片付いている。

店屋物やピザも注文したことがなく、ちゃんと自炊、または接待で外食。

一緒にいると、たまに、わたしは女として恥ずかしくなるよ、全く。

韓国の典型的なエリートで、大学卒業後、アメリカに留学。

博士号とって、帰国。サムソンに就職。独立。

今はチンジュの大学の教授。

でも、全然お高いとこもないし、嫌味なとこもない、スマートな人で、

どんくさいパンダの面倒をいつも見てくれている。



今回、１年ぶりに、ウォーリーのとこに遊びに行くことになった。

運転手は、同じくパンダの幼なじみウドンさん(仮名)

本名がウドンに限りなく近いため、ウドンさん、ということで。


ウドンさん独身。

チョナン(天安)でＰＣバン(ネットカフェ)を営んでいる。

優しくて面白いのだが、なぜか独身。

ついこないだまでは、お嫁さんにするなら２０代女性を、と言い続けていて、

わたしの怒りをかっていたが、最近はハードルを下げたらしい。

当然だ。


チンジュに着いたのが、もう夕方だったので、すぐに夕食を済ませ、

パンダが授業に行ってる間、わたしたちは、ウォーリーの教官室でお茶を飲んでいた。

ウォーリーのＰＣからは、軽めのクラシックが流れていて、

日本のお香が焚かれていて、いい感じなのら。

そんな韓国じゃないような空間で、

ウドンさんは、ちゃっかり自分のＰＣバンのちらしを、学校でプリントアウトしたりしていたが、

そのうち、二人の独身男は、手品を披露し始めて、子パンダ大喜び。

ひょっとして、二人とも、合コンじゃ、おおはしゃぎするタイプ？

盛り上げるだけ盛り上げといて、本命の子は物静かな男に行っちゃった、ってタイプ？？



パンダが戻ってきたので、みんなで夜の街を散策。

街並みと国道に沿って、大きな南江(ナムガン)と呼ばれる川が流れていて、

夜は散歩道も橋も晋州城も、ライトアップされて、とても美しいのだよ。


　　　　　　


帰りたがらない子パンダを、無理やり車に押し込め、ウォーリーの家へ。

まずは、ワインで乾杯。

わたしは酒に愛されてない女なので、とても弱いし、

どこのどういう酒が美味しいのかって、全くわからないんだけど、

この白ワインは美味しかった～

　　　　

今年の春、古稀記念のお父さんを、ヨーロッパ旅行に誘って、ドイツで買ってきたんだと。

親孝行だねえ、ウォーリー・・・

でも、新婚旅行で行ったほうが、もっと親孝行かもよ～。



パンダ夫婦は、家でワインで乾杯、なんてことがないから、

パンダが喜んじゃって、


｢おっくさ～ん♪かんぱぁ～い｣


を繰り返し、かなりご機嫌さんだった。目もハートだったわ

え？わたしの思い過ごし？


大人も上機嫌だし、子パンダも一人買い物セットを広げて、店開き。

わいわい楽しく夜は更けていった。








続く・・・