パンダの奥さん日記

２月の思い出し日記・・・・・


土曜日。

暖かな日なので、樹木園にでも行ってみようと、思い立った。


パンダ親子のお抱え運転手のような、金さんの地元にある樹木園なのだけど、

そうそう、いつも足になってもらうのも申し訳ないので、

親子３人、のんびり電車に揺られた。


まだ新しい感じの樹木園。

日本だと植物園があって、いろんな温室や建物や植物があるけど、

樹木園ってのは、ほんと樹木のみ。

色気はないけど、でも、すっきりしてて、散歩にはいいかな。

京畿道立樹木園。



木の迷路で、ぐるぐる迷子になったり、

ちょっと冬ソナちっくな並木道があったり、

川べりに、綺麗な羽を広げたカササギがいたり、

池の蒲の綿毛が、風でふわふわ飛んでいたり・・・


　　　　　　



並木道の木々は、てっきり楓か何かかと思ったら、

途中から桜の木になっていて、それも、かなりの大木で、すごくうれしくなったわ。



去年の春は、電車の窓から、遠くの桜を子パンダが指差して教えてくれて、

なんか、泣けてきたんだよね。

ここにも咲いてたんだ

またお弁当持って、お花見に来よう。



その後、金さんに電話したら、すぐに樹木園まで来てくれた。

地元だから、もう何度も来たことあるのかと思ったら、


｢え～、一度も来たことなかったら、

　もっと早くに言ってくれたらよかったのに～｣


あら、ごめんね。

早く彼女見つけて、二人で来てみてね



その後は、ぶらぶらドライブして、湖畔の小さなお店に入った。

店のご主人が自分で建てたという、

よく言えば味がある・・・

ほったて小屋のようなお店なんだけど、

お豆腐や器は手作りなんだそうだよ。

花器や茶碗、湯呑み、カップ・・・いろんな焼き物が店中に置かれていて、

いいなあと思うのもあったけど、お値段も思ったより高かったわ。


　　　　　　


外観も内装も全くこだわりがないらしく、

メニューも、小学生が使う｢算数ノート｣に手書きしてあるよ。

こだわってるのは、どうやら、焼き物の値段だけらしい(笑)



今時、こんなノートかいな・・・

と、ぱらぱらとめくると、最後の見返しのところには、

あら、懐かしい、時間割のページがあるわ。



ふむふむ・・・

月曜日：

１時間目　算数

２時間目　国語

３時間目　自然

４時間目　社会

５時間目　学級活動

あったよね～、学級活動って・・・

火曜日：

１時間目　国語

２時間目　体育

３時間目　音楽

４時間目　美術

５時間目　体育

え？体育が２時間と、音楽に美術に・・・

なんか、特別な学校なのかしら～？


水曜日：運動会前夜祭

木曜日：運動会

金曜日：遠足・自然学習


あはは、あはは。

いいなあ、こんな学校があったら。



そういえば、こないだ、はんらさんとカルボさんとも話してたんだけど、

一体全体、この国の中高生って、何をそんなに勉強してるのかしら？って。

だって、学校でみっちり勉強して、

それから塾行って、夜中の１２時まででしょう？

それが毎日って・・・


はんらさんたちが帰った後、思わず、

パンダに矢継ぎ早に質問。


｢そんな長時間、幅広く、深く勉強してるの？｣


｢大学受験って、科挙みたいに何日間もかかる試験なの？｣


｢１年生の時に、３年生の勉強して、３年になったら５年生の勉強して・・・

　じゃ、高校３年になったら、大学２年の勉強してるわけ？｣


｢よその国の教科書に比べたら、めっちゃ分厚い教科書なの？？｣


｢そんだけ勉強して入ったソウル大学って、世界一のレベルなの？｣


｢そんだけ勉強してるのに、なんでノーベル賞取れないの？｣


｢そんな優秀な人がいっぱい大学出て、いい企業に入って、

　それでなんでお粗末なビルとか橋とかなの？？｣


あ、平和賞は取った人がいるね・・・

ごめん、パンダ。

意地悪で言ってるんじゃないの。

本当に素朴に湧いてくる疑問なの。

日本の半分にも満たない人口で、全員が全員、

１番目指したってしょうがないじゃない。

会社一つありゃ、社長は一人だけなんだし、

黙々と働いてくれる兵隊さんがいて成り立つんじゃないの？

学生時代なんて、勉強もして、

クラブ活動もして、恋もして、

いい思い出もいっぱい作って、

いい友達にもいっぱい出会って、

社会に出てから、

あ～、楽しかったな・・・

って思い出して、またがんばれる。

って、それでいいじゃないのよ。



あ～、こんなこと話し出したら、止まらないから、

また時間割に戻るね。





さて、土曜日、土曜日は・・・っと・・・



土曜日：恋する日


あらら～っ

これ誰が考えた時間割なんだろうか。

土曜日は｢恋する日｣だよ、｢恋する日｣

ああ、この時間割を、この国の全ての高校生に捧げたい。


　　　　　　　　


　　



青瓦台に送りましょうか？




　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　｢要りませ～ん！！！｣








要らないそうです・・・