|
カテゴリ:わはは
ご存知の通り、わたしの姉はサザエ姉。
陽気で愉快なサザエさん。 妹のわたしは、これまたご存知の通りNOと言えない女。 今日も流れに流れて、 どこまで流れ着くのか、 わからない。 今日は金曜日、パン教室の日。 来週の木曜日、ソウルの兄嫁に招かれて上京するため、 来週の金曜日は教室を休まねばならない。 それで、すんごい焦って、 「あのね、ごめん、今度の金曜日、休むから。」 と、同じ班のメンバーに一人一人言ってまわってたら、 どなたからも、帰ってくる返事は 「火曜日は来られるの?」 もちろん、わたしは 「うん、うん。火曜日は来る。」 すると、一同揃って、 「じゃ、火曜日に言えばいいじゃないの~~~!!!」 あはは、あはは。そうでした。 いやん、わたしったら、今日、火曜日だと勘違いしてたわ。。。 なんて変てこな日本人なんだ ああ、恥ずかしい~~~と、ぴゅ~んと教室を飛び出し、 中級のクラスで仲良くなったヨンイさんと合流。 先生と3人で、教室近くの食堂で昼ごはんを食べた。 帰りはヨンイさんが乗せて帰ってくれるので、楽ちん楽ちん いまだに、バスはちょっと酔う時があるのよね ラッキー と、思っていたら、ヨンイさんが 「どうしても、奥を連れて行かなくちゃいけないとこがあるの!!」 ??? え?どこ? どっかのカフェ? 映画館? 車はヨンイさんちのすぐ側を通過した。 え?ヨンイさんちでお茶するんじゃないの?? どこ? どこに・・・? ブシュ~~~~ッ 車は駐車場に停まった。 「降りて。」 「あ、はい、はい。」 ヨンイさんは何も言わずに、わたしの前をズンガズンガ進んでいく。 マンション脇のビルの2階に上がった。 ガラス張りのお店のドアを開けた。 「連れて来たわよ。」 「いらっしゃいませ~~~」 「あ゛~~~っ、もう、ほんっと、我慢ならない。 切っちゃって!!!」 そこは美容院。 あ・・・我慢できないって、わたしの頭がどんなご迷惑かけました??? 「え?え?あの・・・」 と、やっと大和なでしこが口を開く。 同時にヨンイさんの口も開く。 「そのクソ長い前髪何とかしなさいよ!!!」 「あ、そうね、前髪だけ、じゃ・・・あ、でもお金ないけど・・・」 「ええいぃっ!!!ツケ!ツケがきくの!!! 切るなら横もよ!後ろもよ!!!」 「へ?」 え?あの、決して長くないのだけど。横も、後ろも。 それに、カットしてまだ2ヶ月も経ってないし・・・ 「あ~、前髪だけでいいんですけど・・・」 「アルバム見たけど、前のショートカットが一番似合うと思うよ。」 いや、あんときは、もうちょっと痩せてたし・・・ 「こっち座って~。あ~、あなたが、奥さん~~~?」 「あ、は、はい~。」 「わ~、くせ毛なのねぇ~。前髪は切らないとね~。」 「はい。」 「それから、髪の生え方と方向がてんでまちまちのバラバラだから、 段を無くして、もうちょっと切ったほうがいいと思う。」 「聞いたでしょ?!あんたの毛、 あっちこっちケッタイなとこ向いて生えてんの!!」 ヨンイさんが鬼の首とったように仁王立ちしている。 そして、ぱらぱらと美容師さんが、わたしの髪に櫛を入れ、 「あら、カラーリングもしたほうがいいわね~。」 「してやって!白髪多いから!!」 「若く見えるけど、結構年イッてんのね~?」 ああ、言っとくけど、わたしの白髪が増えたのは、 この国に来てからなのよ~~~!!! それに、染めるなら、わたし、へナとかで、もっと自然に、 髪に優しく、ナチュラルに・・・ 「染めるの?染めないの?!」 「うちは元々安いけど、もひとつ安くしとくわよ。」 「は、はい・・・じゃ・・・」 ああ、奥さん、どこまで流されるの? 「真っ黒ってのも何だから、ブラウンっぽくしとくね。」 「ブラウンって、どれくらいブラウンなんですか?」 「えっとね、使ったのは、 ゴールド。 あ、でも、金に染まることはないわよ。 何度かシャンプーしてくうちに、だんだん明るくなってくるの。」 え?明るくって、どれくらい? 最終的には、やっぱりゴールドにいきつくんですか?? 染めてる途中で、別のお客さんが来て、 わたしはヨンイさんとコーヒー飲みながら雑誌をパラパラ。 分厚い主婦向け雑誌には、毎月、付録で小冊子もついてくるらしく、 「そこにあるの、持って帰っていいわよ~。」 と、言われたので、わたしも何冊か料理本をいただいた。 それで得した気分になる単純奥さん。 予定の30分の染め時間をかなりオーバーして、 「じゃ、奥さん~、流します~。」 ジャ~~~っとシャンプー、リンスして ブォ~~~ンと乾かして、 最後に、美容師さんが持ち出したのは、 わたしの見間違いでなければ、 見なくなって久しい電気カミソリ。 え? どこを? うぶ毛? 眉のお手入れ? ジョリジョリジョリジョリジョリ・・・ おおぉ~~~い!!! 今、ジョリジョリ言ったよ。 うなじでジョりジョリ言ったよ??? うなじがジョりジョリだなんて、あなた、 磯野さんちのワカメちゃん?? 「はい、出来上がり。こまめにカットして、段を無くしていってね。 うちはさ、18年前とおんなじカット料金だから! あ、ちょっとまって、横の髪、耳にかけたほうが可愛い。」 奥さんが、言われるがままに、両方の耳に髪をかけた。 「あ、ちょっと、待ってぇ~。」 髪を耳にかけたら、気になるとこが出てきたのか、 美容師さんは再びワゴンからハサミを取り出して、 受付に立つわたしの髪を、カットしてくれた。 わたしゃ、初めてだよ。 立ったままカットされるの(笑) はぁ~。 姉はサザエで、 妹はワカメか・・・・ なんだ、合ってんのか?! ・・・これでいいのか?!!! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
|