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テーマ:韓国語のお勉強日記(759)
カテゴリ:お出かけ
今日はぽかぽか暖かくて、気持ちいい春の陽気だった。
つい最近、外国人福祉センターという、 外国人奥さんや労働者のための支援センターが、 パンダ家の近所に引っ越してきた。 昨日、たまたまパンダが家にいたので、一緒にのぞいてみた。 国や市が運営しているものではなく、 ボランティア団体の人々が運営しているようだ。 対応してくれた女の人も、優しそうなおっとりした感じの人で、好感が持てた。 韓国語講座もやっていて、初級、中級、上級まであるらしい。 子供づれのお母さんのために、滑り台やおもちゃが置いてある部屋もある。 なかなか良いではないか~ 第一、歩いて1分もかからないのだよ そして、わたしの背中を押してくれたのは (・・・って、最近こんなんばっかだな) はむちゃんの日記。 あの、教科書の変てこイラストが見てみたい一心で、 初級の講座を受けてみることにした。 そして、今日の午後から初出席。 どきどきしながら教室に入ると、 続々と若い奥様方がやってくる。 え? え?それ何語? そして、昨日受付してくれた係りの女の人が来られて、 「○○さん、今日から参加のパンダ奥さん。 奥さん、中国語もできるんですって。」 と、○○さんに紹介してくれた。 あ、でも、わたし、中国語っていっても、そんなに話せませんから・・・ ああ、困った・・・ わたしの困惑とはお構い無しに、○○さんは目を輝かせながらやってきた。 「じゃ、あたし、ここに座るわ!!!」 と、わたしの隣の席に座った○○さん。 台湾出身で、年もわたしと同じくらい。 まだそんなに韓国語が得意ではないみたいで、話しかけてくるのは中国語。 ああ、困った・・・ わたしに出来るのは、にっこり笑いながら、首を縦に振ることくらい・・・ それでもなんとなく会話が続いているよ(笑) そして、○○さんが、 「あの子たちはみんなベトナムの子たち。」 「あの人は中国から。」 「あの人はタイ。」 と、あれこれ教えてくれた。 ベトナムの子たちはみんな若くて可愛い。 お嫁さんっていうよりはお嬢さんって感じ。 しばらくすると、先生が入ってこられた。 おばあちゃん先生だ。 まず出席をとる。 「@$%*&!」 「は~い」 「◆△*&%!」 「は~い」 ダメだ、クラスメートの名前、覚えられそうにない・・・ それから、基礎の基礎から始まった。 え? 会話じゃなくて? わ~、ちょっと簡単すぎる気もするけど、 わたしは学校や教室で、ちゃんと習ったことがないので、 この際、イロハから習うのも悪くないかも、と、自分を納得させて、 みんなと一緒に口をパクパク。 今日から初参加は、わたしのほかに、小学生の男の子。 ご両親は韓国人なのだけど、ずっとアメリカに住んでいたため、 その男の子は英語しか話せない。読み書きも今からスタートなのだ。 おばあちゃん先生は、目を丸くしながら、 「あっら~~~!!!もう11歳になるってのに・・・ 親は一体何をやってたんだいっ?!!!」 しょうがないじゃないね~?? 家庭の事情ってもんがあるでしょうよ。 そして、新入生のボクと奥さんとを重点的に、発音のレッスンが続いた。 おばあちゃん先生は、自作のイラストで説明してくれる。 母音は簡単だし、なんとなく、この図の言わんとすることも わかる・・・気が・・・しなくも・・・ない・・・ 日本人にとって、やっかいなのは、パッチムと呼ばれる、子音で終わる音だ。 後ろに母音が来れば、その子音は母音とくっついて、延々とリエゾンしていくし、 パッチムで終われば、なかった音として、どっか空中に消えていく・・・ パッチムの子音は何種類かある。 難しいとはいえ、L、M、N、P、T、NGなど、子音で終わる単語は 英語にだってあるので、出せない音ではないんだよね。 けど、おばあちゃん先生は、 パッチムは非常に難しいのだ! 難しいに決まっている!! と頭から決めてかかっているので、 生徒がわかりやすいようにという親切心で、 このようなイラストで説明を始めた。 Mで終わるパッチム。 あ、鼻に抜けるのね、って感じのイラストで、 なんとなくわかる・・・ような・・・? 若干、鼻の穴でかすぎ?って気もするけど、 わかりやすく説明するためなんだろうね。。。 Mとは逆に、鼻に抜けちゃいけないのが、Pで終わるパッチム。 いちいち、おばあちゃん先生は、シンクロの選手みたいに鼻をつまみながら 息も絶え絶えに説明してくれたけど、イラストはこちら。 シンクロよろしく、鼻栓してありますね。 気持ちはわかります・・・ けれど、、、 けれど、、、 Nで終わるパッチムのあたりから、イラストがちぢに乱れてきたよ。 なんだい?鼻は半開き?舌は噛むの?噛まないの?? そして、NGで終わるパッチムに至っては、 もう何をどうしていいやら、さっぱりわからないのだ。 なんじゃ、こりゃ??? このイラストを頼りに、正しく発音できる人が 果たしてこの世にいるだろうか?? けれど、おばあちゃん先生は意気揚々と、 「ね?!面白いでしょう?!!」 と、無理やりわたしと目を合わせてきて、同意を求めるのだ。 イラストは面白いよ、イラストは。 「サ~イエンス!科学的なんです!非常に!!」 へっ? う~ん、確かに、子音と母音の表記だけ覚えれば、あとは組み合わせなので、 機能的ではあるかもしれない。 そうおっしゃりたいのかな。 「科学的でしょう?!」 わからん~~~っ。 頼むから、目を合わすのは止めて~~~っ。 わたしがずっと遠い目をしているので、おばあちゃん先生は、 ベトナム奥さん方に向かって、 「韓国語は科学的なんです!!!」 ちなみに科学は、韓国語で「クァハク」 先生は、ひたすら「クァハク」を繰り返している。 ベトナム奥さん方が、ぽか~~~んとしているので、 「科学ってわかんないの?! ベトナム語で科学って何て言うのよ?!!」 とおばあちゃん先生ちょっとイライラモード。 ベトナム奥さんの一人が、 「クァホク」 を繰り返す。どうやら、もともとは漢字で「科学」なので 要は、それを韓国語読みするか、ベトナム語読みするかの違いでしかないのだ。 ところが、ベトナム奥さんがいくら「クァホク」と言っているにもかかわらず、 先生の耳には、ベトナム奥さんが 「えっと・・科学?科学?科学って・・・?」 ととまどっているようにしか聞こえてなかったのだ。 「科学、わかんないのねっ!!!」 と、言い捨てて、次の子音に進んでしまった。 わかんないのは、このイラストだよっ!!! わかってないのは、あ~な~た~~っ!!! なんか、めっちゃ不快になってしまったわたし。 ああ、どうしよう、これから先、ずっとこんなんかしら? と、授業も上の空でいたら、携帯がブルブルブルブル 誰かと思ったら、パン仲間のジンさんで、 「天気いいから、郊外に出ようよ!」 というお誘いだった。 迷わず、席を立ち、 「先生、申し訳ありません。 ちょっと用事で、本日はこれにて失礼いたします。」 と、めずらしくわたしにしては滑らかな韓国語でおいとまを告げた。 語学はハッタリだ。 科学は要らん。 仕事を終えたヨンイさんと合流して、郊外の湖水のほとりのお店で 韓定食をいただいた。 ヨンイさんは、3月から保育園で調理師として働いている。 初のお給料が出たので、ご馳走してくれたのよ。 帰りに、タダでお持ち帰りできるおからをもらって、 久しぶりにおからクッキーを焼いた。 ゴマ入れたら、香ばしくて、美味しかったよ^^ どの国からお嫁にきた奥さんでも、この国で暮らすのは大変なのよ。 そういうのわかってくれる先生がいいなあ~。。。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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