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カテゴリ:なんだこりゃ
水曜日は荒れ狂った天気とわたしだったが、
木曜日の日記に書いたように、 『はなや』という名のお花屋さんに心が慰められ、 午後から行った韓国語教室では、初級ではなく、 中級のクラスに入れてくださいと言ってみたところ、 即OKで、しかも、中級の先生は、ものすごく感じの良いアガシ先生 授業もわかりやすくて、熱心で、やっとアタリ! って感じで、もうご機嫌さんで帰宅。 帰宅。 帰宅。。。 えっと、韓国語教室から、パンダ家まで、歩いて1分もかからないんだけど、 なんで、1分もかからない間に、変なおばちゃんにつかまっちゃうかな、奥さん。。。 「奥さん、すごく福のあるお顔立ちしてらっしゃるわ。 干支は何?ご主人の干支は? お寺行ったことあります? ちょっと、お茶一杯ご一緒しない?」 あ、いや、あの・・・もうそういうの結構ですから・・・ 気をつけないとね。ぼーっとしてるのかしらね、わたしって・・・ 思えば、それが、予兆だったのかもしれない。。。 家に着いて、子パンダが帰る時間までに、夕飯の支度をして、 あら、なんか余裕だわ~と悠長に構えていたのも束の間。 子パンダが帰ってきて、しばらくして、パンダ母が 「○○と▲▲と□□に、集金に行ってきてくれないかい?」 契(ケ)の集金ですね。。。 ここんとこ足の具合が良くないパンダ母の代わりに、 近所のお店にはわたしが契の集金に行っている。 集金から戻ってご飯食べて、シャワー浴びて、 さ、子パンダ寝かそうって時になって、また3階からパンダ母の呼ぶ声がする。 行ってみると、もう使わなくなった鍋が、コロリ・・・ 「そこに水入れて。」 浄水器の水を入れようとしたら、 「水道水でいいのよっ!!」 え・・・??? 水道水を鍋に入れ、言われた通り、残り物のご飯とキムチを入れると、 「鍋を火にかけて。」 言われるがままに、火にかける。 一体何の料理ショー??? 全然美味しくなさそうなんだけど・・・ 随分グツグツ煮えたところで、パンダ母が、 「ハサミ!」 「はい・・・」 「あたしの髪の毛切ってちょうだい。前髪をちょびっとだけよ!」 ??????? ほんの一握りを、何mmか切ってみた。 「鍋に入れて!」 こ、これをですか? 「もう一回、切って。切った髪は鍋に入れて。」 「はぁ~・・・」 合計3回、前髪をわずかに切って、それを鍋に入れた。 「火、消して。その鍋をあたしの頭の上でぐるぐる3回回して。」 訳がわからんけど、ぶつぶつ拝んでいるパンダ母の頭の上を、 とにかく、ぐるぐる3回、熱く煮えたぎった鍋を回す奥さん・・・ パンダ母は神妙な面持ちで、何かを唱えている。 あ・・・・ これ・・・前にどっかで見たことがあるわ・・・ 確か日記にも書いた気がする・・・ 限りなく黒魔術っぽくて、怖いんだよね~。 「もうね、この足の痛みは、何かが憑いてるとしか思えないの。 これを、大通りに出て、○○薬局のあたりに撒いてきて。 その後、包丁をこんな風にね、投げてみて。 包丁の刃が、向こう側向かないとダメよ。 こっち側に向いてたら、何度でも投げなおして。」 えええええ~~~~~?!!! この、ぐっちゃぐちゃのゲ○に近いおかゆを、○○薬局前に撒くんですか?! 「○○薬局はもう営業時間じゃないから。」 いや、そんな問題じゃなくて・・・ わたしが一言も言葉を発せずにいたら、パンダ母は、シャッとマッチを擦り、 3本のお香に火をつけた。 「さ、これも持ってって。」 どうしよう、どうしよう・・・ しかも、何かが憑いてるとか、怖すぎるし、 こんな夜遅くに、線香と包丁と鍋持って走る女・・・ それがわたしだなんて、気が狂いそうだわ・・・ でも、パンダ母はそうでもしないと、足の痛みが引かないと信じてるんだよね?? 「じゃ、行って来ます・・・」 どうか、こんな姿を誰にも見られませんようにと祈りながら、 湯気が上る鍋と包丁、そして線香を持って、大通りまで走る奥さん。 ところが、○○薬局は閉まってるものの、お隣の食堂はまだ営業中。 そして、お客さんや店のご主人が出入りしている。 そんなところで、こんな得体の知れないものを撒くわけにはいかんだろう~~?? ダメだ。 わたしには出来ない!!! たとえ、誰が見てなくても、そんなことは出来ない!!! 見上げれば三日月。 お月様だけが知っている。 そのまま、また、鍋と包丁と線香を持って、ひた走る奥さん。 ひとまず家に戻って、地域指定のゴミ袋を持参。 また○○薬局前に走る。 どうか、パンダ母の足が治りますようにと念じながら、 鍋の中のどろどろを、ゴミ袋に流し込んだ。 それから、包丁をポイっと投げ、刃が向こう側を向いたのを確認して、 空っぽの鍋とゴミ袋と包丁を持って、全速力でダッシュ。 途中のごみ収集場にゴミ袋を置き、家まで無呼吸で走りついた。 ぜーぜーぜーぜー どうにか街の景観は守れたわ。 「お義母さん、ちゃんとやりました!!!」 「ああ、そうかい。お疲れ~。」 まだぜーぜー言いながら、部屋に戻ると、子パンダが 「お母さん、どこ行ってたの~~~?」 と、涙目で待ちくたびれていた。 す、すまん。。。 どこって・・・どこって・・・ おばあちゃんのお遣いだよ・・・ 参った。 参った。 疲れた。 が、 奥さんが本当に参ったのは、この翌日であった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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