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カテゴリ:お出かけ
パンダ母、腰の手術の当日である。
足が痛むのは、どうやら腰から来るもので、腰の手術となった。 パンダ家からは遠く離れた病院だし、パンダ父が一人で留守番というのも無理なので、 付き添いには、ソウルの兄嫁さんが登場。 パンダも仕事帰りに病院に寄ってくると言うので、おまかせ。 ただ、昨日の検査時に、先生から 「もっと早く来ていればよかったのに。。。」 と言われたらしい。 わたしもそう思うよ。 パンダ母の手術中、わたしはというと、 お昼ご飯を済ませたあたりで、ヨンイさんから電話。 「お義父さんにご飯食べさせた~?済んだんなら、お茶しに行こうよ~。」 「あ~、午後から韓国語教室があるんだけど~。」 「奥が何習うっていうのよっ?!!! 家にばっかりいたらダメよ、こんないい天気なのに!!!」 というわけで、火曜日の午後、おじいちゃん先生の韓国語教室をサボり、 ヨンイさんに連れられて、郊外の教会のロビーでお茶。 正しくは、教会の修練場と呼ばれる施設らしい。 ホテルみたいなきれいなテラスと、ロビー。 景色もいいし、コーヒーも美味しい。 いつものように、ヨンイさんに日頃の愚痴など聞いてもらい、 ヨンイさんもジンさんも、口を合わせて、 「韓国人のお嫁さんなら、とっくに荷物まとめて家を出てるわよ。」 と言う。 大和なでしこ嫁というのは、元々、我慢してしまう上に、 韓国生活での勝手がよくわかっていないから、 (あ~、しんどいけど、韓国じゃこういうもんなのかしら?) と勘違いしてしまうところがある。 知っていたら我慢できないけど、 知らないから我慢できてしまった、という感じだ。 そういうわたしを、ヨンイさんはいつも気にしてくれて、 今日みたいに連れ出してくれたり、レシピ本やCDを貸してくれたりする。 ヨンイさんとジンさんと、他愛ない噂話や、夫婦喧嘩の話をしていたら、 ジンさんが、 「こないださ~、すっごく可笑しかったの!信号待ちで。」 と、信号待ちで出くわした話をしてくれた。 「スーツ姿のサラリーマンに、40くらいのおじさんが、 『松炭(となり町)まで行くバスは、どこで乗ったらいいんですか?』 って聞いてるのよ。 おじさん、全然サラリーマンっぽくはなくて、 全然帽子かぶって、でっかいリュック背負って、 そこからして、ちょっと笑えたんだけどね。 そんで、サラリーマンが 『あ~、そこの銀行の前で乗ればいいですよ。』 って、答えた後、間を持たせようと思ったのか 『松炭に何のご用でですか?』 っておじさんに聞いてるのよ。 そしたらさ、おじさんも適当に答えればいいのに、 『女房が浮気して、家出しちゃったので、 探しに行くんです。』 って丁寧に答えてるのよ~~~!!! よくそんな見ず知らずの人に言えるなあってびっくりしたんだけど、 けど、見ず知らずの人だから話せるのかなあとも思ったり。。。 そんでさ、サラリーマンが、ちょっと気を遣って、 『浮気なら、また戻ってきますよ。』 って、励ましてんの。 自分が、なんで?って聞いてしまったもんだから、 フォローしたつもりだったんだろうね~。 で、そこで、信号が青に変わったの。 横断歩道渡りかけたら、今度は、全然関係ないアジュンマが、 そこの二人の横を追い越しながら 『女が浮気して出てった、ってことは もう戻らない!ってことよ。』 って言い捨てて、去っていったのよ~~~~!!!」 「ぎゃ~~~っ!!! え?何、何?そのアジュンマもただの通りすがり?」 「うん、それまで会話にも参加してなかったのよ~。」 「言われたおじさんは?」 「さ~っと銀行に向かって歩いていったよ。」 「サラリーマンは?」 「別の方向に歩いていったわ。」 「アジュンマは?」 「どっちとも違う方に去っていったよ。」 さすが・・・韓国アジュンマ、最強。 ひとたび、外にでりゃ、 信号が赤から青に変わるわずかな間にも、 色んなドラマがあるもんだ。。。 コーヒーの後、帰り道の屋台で、ヨンイさんはまた車を止めた。 「パッカルグクス食べよう。」 パッというのは、小豆。 カルグクスというのは、手打ち麺で、うどんときしめんの中間みたいな麺。 どんぶりの中のお汁粉みたいな汁の中に、麺が踊ってる。 うぇ~~~?と思ったけど、 まあまあ美味しかったよ。 日本でも、あんこやお汁粉は甘いけど、 小豆粥は塩味だもんね。そんな感じ。 全部食べきったところで、携帯が鳴った。 パンダからだった。 「あ?奥さん?今、お母さんが手術室入ったとこ。 3時間くらいで終わるって。済んだら、ちょっと付き添って、 11時くらいに着くようにして帰る。」 手術が予定の時間より遅れたのは、 緊張のためか、パンダ母の血圧が高くて、 しばらく落ち着くまで待ったためとのこと。 怖いもんなしのパンダ母だけど、そりゃ緊張もするよね。 「そんなに難しい手術でもないそうだよ。 明日か明後日には、歩けるって話だった。」 夜中に帰ってきたパンダにそう聞いて、ちょっと安心。 10日ほど入院した後、家に帰れるみたい。 先生の話だと、手術が遅れたため、 すでに足の指先の神経が麻痺してる部分があるそうで、 どこまで回復するかは、まだよくわからないのだそうだ。 とはいえ、車椅子や松葉杖のお世話にはならなくてよさそうだし、 これを機に、パンダ母が、変てこ売り場や変てこ鍼治療や、 変てこ黒魔術もどきから卒業してくれたらいいなあ、 なんてわたしは思ってるのだけどね。 とにかく、手術が無事終わって、やれやれだよ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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