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テーマ:同居は嫌ですか?(1164)
カテゴリ:どうでもいいことですが
日本で介護保険制度が始まったのって、いつ頃だったっけな・・・?
職場の先輩が 「40歳になったら、入らないといけないんだってっ」 と、ちょっと不満気に話してて、そんときはまだまだ先の話と思って、 ピンと来なかったのよね。 韓国って、大統領が変わるたびに、色んな分野で制度や規則が変わるでしょう? 介護保険だって、いつ始まったものかもよくわからないし、 いつ消えていくかもわからない・・・ とにかく、制度があるうちに(笑) お世話になれるもんには、世話になってしまおうと思う。 さて、この国。「家」というのは、 夢のマイホームとか、終の棲家ではなく、投資目的で売買する人が多すぎる。 チョンセと呼ばれる不動産のシステムで、購入したマンションじゃない場合は、 2年ごとに引越しってこともしばしばある。 だから、ひとつのところに長く住むということがない。 田舎や単独住宅の場合はあてはまらないかもしれないけどね。 ひとつのところに長く住まないということは、 ご近所さんや地域のコミュニティが成り立たないということだよ。 ってことは、ご町内の町内会とか自治会とか回覧板とか、 いけすかない会長さんとか、几帳面な会計さんとか、 そういうものも存在しないってこと。 いくらネット時代っていっても、日本じゃ、市や町の広報誌ってのがあるでしょ? 役所からのお知らせは、広報誌が月に一度配られるし、 ごみの分別だの公園の清掃だのは、回覧板が回ってくるでしょ? 無いんだよね、こっちには~。 ネットで市役所のHPに飛べばいいんだけど、わたしみたいに暇な主婦はいいけど、 フルタイムで働いてる人や、お年寄りは、知らずに損してることもあると思うよ。 介護保険がある、申請できるって知ったのも、たまたまパンダが 別件で洞事務所(市役所の出張所みたいなとこ)で、一緒になった人が 教えてくれたそうである。 まだまだ、まだまだ口コミ情報のほうが頼りになるのである。。。 子育てや学校の教育問題などは、在韓歴の長い奥様方に色々教えてもらえるけど、 介護のことは一体どなたに尋ねたらいいの~~~? 日本のデイケアとかショートステイとかにあたるものは、あるのかしら~?? この世に生まれてからは、もうずいぶん長いんだけど、 在韓歴はまだ3年のわたし。 なにもわからないままに、介護生活が始まってしまった。 パンダ父は今年のソル(旧正月)あたりから、いよいよ寝たきりなのだ。 といっても、足腰が運動不足で弱ってるだけで、 身体のどこが悪いってわけじゃないんだよね。 心配も同情もナッシングだとわたしは思っている。 十数年前に倒れた後遺症で、左半身は不自由だけど、もっと不自由な身体でも 一人で頑張ってる人はいっぱいいる。 一言で言えば、単なるわがままだよ。わがまま。 ま、わたしの愚痴は置いといて、 話を元に戻すね。 ひょんなことから、介護保険のことを知ったパンダ。 洞事務所に介護支援の申請を出してみた。 すぐに国民健康保険公団から 調査員が二人、自宅訪問にみえた。 パンダ母もパンダもいないので、仕方なく、奥さんが対応。 あれこれ、パンダ父の身体を動かしてみた後、 日常生活について、質疑応答が続いた。 いつぐらいから、寝たきりなのか、理由、原因はなんなのか? 医者には見せたのか? 現在治療や投薬はあるのか、ないのか? パンダ父の左半身が不自由なのは、脳梗塞によるものなのだけど、それを知ると、 年配の調査員が 「じゃ、なんで、今現在薬飲んでいらっしゃらないんですか?」 と責めるような表情と口調でわたしに質問してきたよ。 「え~っと、え~っと・・・」 パンダ母が変てこ売り場で、変てこサプリメントもらってきてるからだ、 なんて言っていいのかな・・・? 「あの~・・・健康補助食品というか、サプリメントは飲んでます。。。」 「いや、それもいいでしょうが、元々は血圧高くて倒れたんでしょっ? 血圧下げる薬とか飲ませなくていいんですかっ?!!!」 「あ~・・・もう血圧は異常ないんです。 それは病院で診てもらいましたから。」 と、余裕で答える奥さん。 だから、単なるわがまま病だっつってんだろ と、心の中で毒づいてると、今度は若いアガシ(お嬢さん)調査員が にっこり花のように微笑んで、 「おじいちゃ~ん、じゃ、私がおじいちゃんにいくつか質問しますよ~。 それに答えてくださいね~」 お?あれだね?認知症の有無を調べるんだね? ってことは、きっと、痴呆が進んでるほうが、介護等級は上がるんだよね。 じゃ、パンダ父さん、ガンガン、ボケちゃってください と祈っていると、 「おじいちゃん~、今日は何月何日ですか~?」 「あ?今日?4月22日。」 ビンゴ!!!! ちょっと幸先いいじゃないの。 「おじいちゃん、おうちの電話番号は?」 「えっと、123の4567」 困るよ、合ってるじゃないのよ、もっとボケて!!! 「おじいちゃん~、おじいちゃん、今映画館で映画観てますよ。 そしたら、急に館内に煙が!火事みたいです。 おじいちゃん、どうしますか?」 「う~ん、119番に電話するよ。火事だって。」 おいおい、どうしたんだ、パーフェクト狙いか?!!! 「じゃ、ね、おじいちゃん。道端で泣いてる子供がいますよ。 どうやら、道に迷ったみたい。 この子、どうしたらいいですか?」 「ん?どうしたらって・・・泣いてるもんはしょうがないだろうよ。」 「迷子になって、泣いてるんですよ。どうしましょうか?」 「泣いてるもんは、泣かせておけよ。」 いいぞ、いいぞ、その調子だ。 「どっかに連れて行かなくてもいいですかね~?」 「親のところか?でも、わしゃ、その子がどこの子か知らんからなあ。」 「どうしましょうかね??」 「どうにもならんだろう」 出たよ!!!どうにもなりません!!!!! アガシが欲しがってた答えは、多分、一緒に交番に行くとか 子供に連絡先を聞き出すとか、そういう答えだったろうね。 アガシ調査員が、カリカリと手帳にメモする度に、奥さんドキドキ。 その後の質問も、特に支障なく、 たどたどしくも正解を繰り出すパンダ父。 二人の調査員に (どうやら、ボケてはいないみたいね。) みたいな安堵の表情が浮かんだ。 「じゃ、最後の質問ですよ~。 おじいちゃん、お昼ご飯は何食べましたか~?」 「飯は食うておらんっ。」 ひぃぃぃぃっ~~~~~!!! 「え?もう3時ですよ?? ご飯食べたでしょう?」 「朝は食ったけど、昼はまだだ。」 二人の調査員が一斉にわたしを見つめる。 年配の調査員に、奥さんあわてて口パク。 「あわわ・・・食べました!食べたんです!済んでます!! 本当です!!!!!」 調査員、またサラサラと手帳にメモしたよ。 ねえ、一体、何て書いたの、今?!! 嫁が虐待してるとかじゃないでしょうね?!!! ちょっと~~~!!!!! 「やだ、お義父さん、さっき食べたじゃないですか・・・」 ハラワタ煮えくりながらも、口調は穏やかに、促すわたし。 けれど、最後まで、パンダ父は、 「昼飯は食ってないんだっ!」 の一点張りだった・・・・・ ジーザス!!! にこりともしない調査員を前に、わたしは滝の汗だったが、 その甲斐あってか、3日後には、 「医師の所見除外通知」 というのが届いた。 普通は、調査員の調査の後、医者の意見書が必要なのだけど、 その必要も無い、ということね。 ってことは、要介護、と認定されたとみなしていいんだよね? でも、そのことについては、何にも書かれていないわ。 色々あるんでしょ?等級とか、支援の上限とか・・・? またこちらからどうなってんですか?って動かないといけないのかしら・・・?? 在韓奥様で、どなたかご存知の方がいらっしゃいましたら、 色々教えてくださいませ。 その調査員のおじさんがおっしゃるには、 要介護と認定されたら、たとえば、松葉杖、車椅子、オムツなど、 介護に必要なものを購入するときに、国から8割の支援があるそうだよ。 あと、養老施設を利用する場合も。 パンダ家も、まだ手探り状態なんだけど、また情報が入り次第、 日記にもつづっていこうと思ってるところ。 あ~~~~っ!!! 今思い出したんだけど、先日、ソウルの兄嫁さんがやってきたときのこと。 「奥が大変だよね~。しんどいよね~。どうしようね~。」 と、一応、わたしに同情はしてくれてるようだったが、その後、 「でもね、あんなんでも、パンダ家で、一番福を持ってる人は、 パンダ父なんだって。こないだ、占いのおばさんに言われたよ。 だから奥も、あと何年かの辛抱だから、がんばって。 あ・・・パンダ母は長生きするらしいよ。」 「あの・・・なんでそんなことわかったんですか??」 「んん~?内緒だけどさ、占いのおばさんに、 うちの義両親いつ頃まで長生きするんですか? って、聞いてみたの。ついでがあったから。」 「・・・・・」 ついで、って一体どんなついでだよ?? 相変わらず、突き抜けてるぜ、ソウル兄嫁・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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