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カテゴリ:わはは
先月は、場所や日時は違えどパンダ一家は健康診断月間だった。
子パンダは近所の病院で。 わたしは水原の健康保険センターで。 「パンダとお義母さんも受けないとね~。」 と話していたら、ある日 「ソウル○○病院ですが、明日○○高校の体育館を借りて、 集団健康診断を行いますので、 まだ受けてない方はこの機会にぜひ」 と電話がかかってきた。自己負担はゼロらしいので、パンダとパンダ母、 親子仲良く明け方のバスに乗り、健康診断を受けてきた。 子パンダ、奥さんはすでに診断結果を受け取った。 異常なし。 あ、奥さんは体重だけひっかかってたわ パンダとパンダ母の結果もそろそろ・・・と思ってたら、昨日電話が。 「あの~、こちらソウル○○病院ですが、 パンダ母さんのお宅ですか?」 「ええ、あたしがパンダ母ですけど、何か?」 「あ~パンダお母さん、最近調子はいかがですか? どっか具合悪いとこないですか?」 「ええ、別に。特に悪いとこないけど。」 「そうですか?食欲はありますか?なんでも食べられますか?」 「ええ、普通に食べてるけど、ちょっと何なの?」 「あ、あの・・・息子さんは?」 「勤めに出てるわよ。何?あたしに用事じゃないの?」 「あ、いえ、息子さんに話があって・・・」 「あんた、あたしの名前最初に確認したじゃないの。 何なの? ガンでも見つかったっていうの?!」 「あ、いえ、そういうわけでは・・・あの・・・息子さんの携帯は・・・?」 「だから、あたしに言えって言ってんのよ!!!」 「いえ、それはちょっと・・・」 というようなドンくさい会話があったのだ。 病院側もどうかと思うよね。 本人確認しておいて、息子さんに話があるって、怪しすぎるじゃない? しぶしぶパンダ母は医者にパンダの携帯番号を伝え、 病院から電話をとったパンダ。 そりゃびっくりしたろうよ。 「あ、パンダお母さんの息子さんでいらっしゃいますか? こちらソウルの○○病院ですけど、 先日の健診でお母さんの胃にガンが見つかりましたので、 至急精密検査を受けられるようにお伝えください。」 ちょっと~~~~っ!!! おちちけ奥さん。 「あ、ガンとか言うと衝撃的だから、 うっすら影みたいなのが見えるから、 ってことにしようよ。明日内視鏡検査受けてもらえばいいから。」 ということにして、今日パンダ母と2人で病院に行くことになった。 パンダは遠くの大学行ってて、不在なのだ。 「お義母さん、病院どうしましょうね。 大きいとこで診てもらったほうがいいですよね?」 「え~そんな大げさな~。友達がさ、Y病院がすごくいい! って言ってたからそこ行くよ。」 どうしよう・・・ちゃんとした大きいとこで診てもらったほうが・・・ でもほんとにガンだとしたら、もう本人の好きにしてもらうほうがいいのかしら・・・ 別居したいマックスだった奥さんも、いざ別れが近いとなったら、 色々反省したり後悔したり、急に優しくしようと思ったり。 結局、内視鏡検査してくれるならどこでもいいか、ってことになり、 パンダ母の希望通りY病院へ。 けど、もしもガンだとわかったとして、本人には告知してもらいたくないし、 かといって、医者が 「ご家族だけちょっと残ってください。話が・・・」 とか言い出しちゃったら、もうそれってガンですって言ってるのと同じじゃない?? で、考えに考えて、医者とはわたしが英語で会話すりゃいいんだ とひらめいたのよ。 パンダ母が怪しがっても、わたしが 「医学用語だから韓国語難しくって~」 って言えば済むじゃない? と、待合室で必死で単語を調べまくる奥さん。 「内視鏡」「胃がん」「抗がん剤」「転移」「余命」・・・ 調べてるうちにだんだん泣きたくなってきた。 そんな嫁の心姑知らず、パンダ母は向かいに座った患者らしきおばさんに 「あんた、腰痛めたの?ここで手術したの?」 「え?何?なんで1年半も経ってからまた病院変わったの?」 とかずけずけ質問してるし。 パンダ母の順番になり、診察室に入ると優しそうな若いお医者さんが 「今日はどうされましたか?」 とほほえんだ。 結構に男前さんだ。でも男前さんには要注意だ。 奥さんの何年かぶりの英語よりも先に、パンダ母が一気に 「それがね、こないだ受けた健康診断で、 結果もまだ郵送されてきてないのに 昨日電話がかかってきたんですよ。 『パンダお母さんですか?』 『はい、そうです。』って答えると 『お母さん、どこも具合悪いとこないですか?食欲ありますか?』 って変でしょ? あたしゃこの40年ほどは全く健康で、 @#$%*&■△@#%$〒・・・・・」 と昨日のやりとりと、自分の半生をかいつまんでまくしたてた。 医者は冷静に 「え?それでどこが悪いと言われたんですか?」 パンダ母が 「胸です!!!」 と言い切るので、わたしが後ろから 「あ、先生、胃です。胃。」 と訂正すると、若い医者はこれまた丁寧に説明した。 「お母さん、あのね、 ここは整形外科なんですよ。 簡単な風邪くらいなら私でも診ますけど、 今日は内科行ってくださいね」 思わずわたしが 「へっ?あの、部屋間違えたってことですか? 同じ建物の中に内科があるんですか?」 と尋ねると、医者は最後まで微笑みを絶やさずに首を横に振った。 「いいえ、うちの病院は整形外科専門病院です。 あ~○○さ~ん!この近所に内科どっかない~?」 聞かれた職員さんが教えてくれたのは、パンダ母行きつけの内科だった。 Y病院から歩いて5分。U内科の院長先生にもパンダ母は延々と独り芝居。 なんだろう、普段嫁が親身になって話を聞いてないせいか? 内視鏡検査やってる間はさすがに静かだったけど。 わたしは腹部超音波の時も、内視鏡の時もうろうろ歩き回ってて、 看護士さんに 「お嫁さんは、そっちで座っててくださいっ ちゃんと後で説明の時呼びますから。」 とあきられていた。 で、その「説明」の時間が来たわけよ。 どきどきどきどき・・・・ おじいちゃん先生、ひと言。 「何の異常もありませんね。」 すると鬼の首をとったようにパンダ母が 「でっしょ~~~?!具合悪くなんかないもの!!! あたしゃ自分の身体だからよくわかるのよ! 痛くもかゆくもないんですよ!!」 あ、いや、痛みを感じてからでは遅いこともありますよね? という嫁の心の声が漏れてしまったのか、おじいちゃん先生は 「いえ、でもうまいこと健康診断受けられましたよ。 定期的にそういうのは受けないとねぇ。」 とおっしゃってくれて、パンダ母もちょっと落ち着いた。 昼にはパンダも帰宅し、3人で遅めの昼食をとった。 「何だったのかねえ?一体、ソウルの病院も。」 「悪いとこ見つかったからうちの病院で再検査しろってこととか?」 「そうだよな、わざわざソウルからこんな田舎に来て、 無料で検査なんて、そういうことだよな。」 ・・・・・・ ???そういうことなのか??? まあ、とりあえず、一安心。 けど、おかしいと思ったよ。 だって元気だもの。パンダ母。 それにパンダ母はびっくりするほど長生きするんだって。 前にソウルの兄嫁が言ってたよ。 「なんでそんなのわかるんですか?」 って聞いたら、やっぱ違うわ兄嫁。 「占い師に『うちの舅・姑はいつまで長生きするんですか?』 って聞いてみた。」 だそうだよ。なんなの~?? この人も絶対長生きするよね。 まあとにかく、健康第一。 笑って過ごしましょうね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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