|
テーマ:韓国!(17277)
カテゴリ:義家族話
いよいよ明日は引越し第一弾。
引越し先はパンダ家からわずか5分のとこなので、 冷蔵庫やTVボードなど、大きな荷物は土曜日に引越し業者にまかせて、 後は必要な物を必要な時にちょこちょこ持ち出すつもりでいる。 じゃ、明日は何をするの?というと、 お祓いのような儀式をやらねばならぬらしい。 日本でも新築の時はやるよね。 でも・・・ でも・・・ 当たり前だけど、神主さんが来られて、祝詞あげて榊シャカシャカ ってわけではない。 「ダルマの絵持ってくんでしょ?」 勘弁してください・・・ ああいうの部屋に飾るのが嫌だから別居するんですよ、お義母さん!!! 「あ・・・いいえ・・・」 「ふ~ん。。。じゃ、@$&#*は置けるでしょ?」 奥さん、この@$&#*という韓国語が聞き取れなかった。 けれど、適当に 「あ~、はい多分・・・」 と答えてしまった後で、頭が働きだした。 やっちまった・・・ パンダ母が置けと言ってるのは、陶器のでっかい壷だよ。 い・・・要らねぇ~~~ おら、そんなもんは要らねぇ~~~ しかも壷だけならシンクの横とか目立たないとこに、こっそり隠しておけるけど その変てこな壷専用の台があるんだよね。 めっちゃかさばるし、 もうそれだけで、部屋が線香臭くなるっていうか、年寄り臭くなるっていうか。 せっかく、別居して自分の好きなように部屋を変えたいのになあ。 と、だんだんブルーになってく奥さん。 そして、とどめ。 「明日さ、東側にまず壷を置いて、それからテーブルに豚の頭載せて、 お酒はそうね・・・マッコリでいいわ。 市場行って注文してこないとね。」 そして、日本でいう祝詞みたいな、でも、わたしから見たら 限りなく黒魔術に近い呪文もメモしてくれた。 「これ、唱えてね。」 恐いんですけど・・・ それに、あの・・・豚の頭まで必要なんですか?? 別に新築とか、新装オープンとかじゃないのに?? 「あのね、昨日夢見が悪かったのよ。」 黒魔術師はこっちが尋ねもしないのに、話し出した。 「豚がね、真っ白い豚が出てきたの。 血の気がないなあと思ったら、死んだ豚だったのよ。」 やめて・・・止めてください~~~~ 「でね、豚の頭だけ残って、体はどっかに走り去ってしまったの。 これはやっぱり、豚の頭お供えしないとって思ったの。」 ・・・・・・・・・ 韓国在住の方なら、ひょっとして市場やどっかの開幕式とかで 見たことあるかもしれないけど、豚の頭ってのはかなり衝撃的だ。 しかも、そこに 「口か耳に、お札詰めてね。」 となると、こんな図になる。 「お義母さん・・・その豚の頭、使った後でどうするんですか?」 「食べるのよ。量が多いからあちこち配ったり。」 「・・・・・」 「じゃ、ちょっと集金行って来るわ。」 と、パンダ母はいつものケの集金に出かけてしまった。 と思ったら、10分くらいで戻ってきて 「ああ、大変・・・今集金に言ったらね、 集金先の旦那さんが亡くなったって言うじゃない? あたしゃ葬式の帰りみたいなもんだから、もう豚は触れないよ。 明日はあんたら二人でやっておくれ。」 あの・・・ よくわからないんですけど・・・ 別にそこの旦那さんが亡くなったってだけで、 お義母さんは葬式の帰りではないんでしょ? 豚の頭とどういう関係が??? っていうか、そもそも、なんで引越しに豚の頭が要るんですか? 夢に出てきたから?? 「市場行って、明日の9時に引越し先に持ってきてもらうよう、注文してきて。」 あたしがですか?! いや、豚の頭注文するのはやぶさかではないんですけど、 引越し先の場所をどうやって説明したらいいのか・・・ 「一旦、パンダ家に持ってきてもらったらダメなんですか?」 「ダメだよ~~~~直接あっちの家に持っていかないと!」 「・・・じゃ、9時にパンダが市場に取りに行けばいいんじゃないですか?」 「そうね、それでもいいよ。じゃ、注文しといてね。 目ぱっちりの可愛い豚を選んできてちょうだい。」 ひぃぃぃぃぃぃっ 目ぱっちりって、嫌なんですけど・・・ 目合わせたくないし。 気が進まない奥さん。 ちょうど、子パンダの帰りもまだだったので、ずるずる家にいた。 すると、パンダ母がしびれを切らしたのか市場に出かけてってしまった。 ほっ・・・ そしてしばらくすると戻ってこられた。 「明日、9時に取りに行ってちょうだいね。 あ、車に乗せるのは、豚の頭よりも先に、壷よ、壷。 割らないように気をつけて!めっちゃ高かったんだから!」 ・・・そんなに大事なもんなら、一生お義母さんが抱えててくださいよ さっき、帰宅したパンダに壷のことだけ相談してみた。 「あのさ、もっと広いとこに住むならだけど、今よか狭いんだから 壷はやめておこうよ。壷は。」 「持って行きたくないって言えばいいじゃないか。」 「じゃ、パンダが言ってよ」 豚の頭は明日一日のおつきあいだけど、壷を持ち込んだとなると 毎日目にすることになるからね。 ああ、やっと別居だというのに、 なんでいちいちパンダ母に仕切られなくてはいけないのだろう。 前途多難な予感もするが、とりあえず、ダルマとか昇り龍の絵とか壷とか プリティ奥さんのテイストじゃないものは、断固拒否したいと思うのよね。 まずはそこから始めないと。 がんばれあたし お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[義家族話] カテゴリの最新記事
|