港区:化学物質過敏症と今後の対策について
化学物質過敏症と今後の対策について内容現在、化学物質過敏症に苦しまれる方々は急増しており、日本医師会、日本臨床環境医学会等の医師、日本消費者連盟等多くの方々が警鐘を鳴らし、新築の建材や合成洗剤、柔軟剤、シャンプー等の成分が揮発し充満する空気の悪い学校に通えなくなってしまった子供達、職場に行けなくなって生活に困ってしまった方々がたくさんおられます。農薬や化学肥料、食品添加物等が多用される外食産業に体調を崩し、病院での投薬や手術にかえって体調を崩してしまう方もおられます。大切な事は、過敏症の方だけが特別に不調を起こすわけではなく、空気中の濃度や体に蓄積される量に応じて、誰にとっても日々発症リスクが高くなってしまいます。特に現在化学物質が多用されている環境では発症しやすく農薬や化学肥料、食品添加物、合成洗剤や柔軟剤、リフォームがきっかけで発症される方が非常に多いです。生産現場や環境を守る為にも有機農業を推進する事、化学物質を避けた生活や消費行動を意識する事、生産現場に負荷がかからないよう、需要と供給に無理のないよう価格、供給量等調整をしながら、先ずは皆様に化学物質の危険性を共有して頂いてご理解いただいて、自然と人を守る為に対策を考えていく事、病院での受け皿を作る事、事業者、行政、区民や食品や健康関連の事業者と協力をし、大きく少しずつ改善していく事が今後必要になってくるのではないだろうかと思います。皆様におかれましては、いきなり長年の生活習慣を覆されるような普段異変を感じられない事を伝えられましても、困惑され、驚かれるかもしれませんが、事実、今までなんともなく普通に生活をされていて急に過敏症を発症されてしまい、生活や被害に苦しまれる方が近年急増しております。早くから気がついて使用をやめていればよかったと皆様が後悔されて苦しんでおられますので、日常生活の習慣で健康被害を被る前に、ご留意頂いて、化学物質の危険から守って頂きますと幸いです。各関係課に情報共有と今後の対策を講じて頂けるよう、特に学校関係、医療関係、保健所、給食、建設、街作り、経済振興課に情報共有して頂き、ご協力頂けますと幸いです。区の対応・考え方区ではシックハウス等の相談について、必要に応じて、現場調査やホルムアルデヒド・揮発性有機化合物(VOC)の簡易測定等を行い、通風や換気など対応の助言をしています。また、建築物の竣工時にはさまざまな化学物質が室内に放散しているものと考えられ、その期間の対応が非常に重要なことから、「港区建築物環境衛生管理要綱」に基づく建築物の建築確認申請時の衛生設備の図面指導、建築設計者に対し、建材・塗料・接着剤等はVOCの発生の少ないものを選択し適正な施行を行うこと、竣工後、入居までに養生期間を確保し、その期間に換気を十分実施することなど、シックハウス対策についても指導を行っています。なお、現在、区有施設の建設に当たりましては、「港区有施設シックハウスガイドライン」及び「港区有施設シックハウス対策マニュアル」に基づいて、化学物資過敏症対策に取り組んでいます。計画及び設計の段階では、使用材料に日本工業規格(JIS)、日本農林規格(JAS)の「F☆☆☆☆」等級等の化学物資放散量が少ないものを選定し、有効な室内換気量を確保しています。工事の段階では、使用材料の受入れの際に、製品安全データシート(MSDS)等により、適正かつ安全な材料であることを確認しています。工事が完了した段階では、揮発性有機化合物(VOC)等の室内濃度測定を行い、厚生労働省が定める指針値以下であることを確認した上で、施設利用を開始しております。今後も、国の関係省庁や東京都の動向を注視し、新たな知見が得られた場合は、随時、本ガイドライン及び本マニュアルを見直し、区有施設を利用する方々の健康を確保してまいります。担当課みなと保健所生活衛生課生活衛生相談係企画経営部施設課庶務係https://www.city.minato.tokyo.jp/kouchou/kuse/kocho/ikenshokai30/602.html