今日の1冊は最相 葉月「 星新一 一〇〇一話をつくった人」。
星新一は昔、結構読みました、「おーいでてこーい」とか「きまぐれロボット」とか。
ショートショートが有名なんですけど、ボクが一番印象に残っているのは「声の網」。
短編の連作で読み進むうちに毎回登場する電話(通信網)が意志を持つというヤツ、他の作品には無い怖さみたいな物を感じました。
そんな星新一がSF作家としてデビューし、1001編(実際にはもっと書いているようですが)を書き上げるまでを丹念な取材で丁寧に書かれたのがこの本です。
鴎外の妹の孫だったり、星製薬という会社の跡取りだったり、知らなかったこと(忘れてたのかもしれませんが)が分かったり。
江戸川乱歩、矢野徹、小松左京、筒井康隆、半村良、福島正美、常盤新平、小林信彦、真鍋博、和田誠、豊田有恒、平井和正、新井素子、黒丸尚、…知ってる名前が色々出て来るのも楽しく、久し振りにあの頃の日本SFを読みたくなりました。
「東海道戦争」とか「継ぐのは誰か」とかね…。