今日の1冊は久保寺健彦「みなさん、さようなら」、第1回パピルス新人賞受賞作。
ある事件がきっかけで、自分が住んでいる団地の敷地内から出れなくなった少年の物語。
少年は団地の敷地内だけで生きて行くことを決め、学び、鍛え、やがて恋をし、働き始める…。
しかし同級生たちは“107人”、“107-4=103人(卒業一年目)…”、“107-94=13人(一三年目)…”と減って行く。そして…。
作者はこの作品がデビュー作だそうですが、面白かった。同時期に刊行された“ブラック・ジャック・キッド”も読んでみたいです。
きょうの一枚は“元4”、なんだか時の経過を感じさせられます。