今回のちょっとまとめて読んで見るは畠中恵の「しゃばけ」シリーズ、「しゃばけ」、「ぬしさまへ」、「ねこのばば」、「おまけのこ」、「うそうそ」、「ちんぷんかん」です。
主人公「一太郎」は江戸日本橋の大店「長崎屋」の跡取り息子、妖の血を引くためか妖たちの姿が見えてしまいます。
また生まれつき虚弱なため、両親や二人の手代(実は妖)に思いっきり甘やかされて育てられています。本人はなんとか人の役に立ちたいといろいろ奮闘をしますが、その度に熱を出して何日も寝込んでしまったり、ホントに死に損なって三途の川の手前まで行ってしまったり…。
そんな若だんな「一太郎」が妖たちの力を借りて、布団や掻巻に包まりながら難事件の謎を解いて行きます。
と、大まかなお話はこんな感じ、ボクの好きな「宮部みゆき」とはちょっと違ってもう少し可愛い江戸のお話で、江戸の商家のしきたりとか、街の暮らし振りとかの描写も楽しく、一気に六冊も読んでしまいました。
実はボクの最初の奉公先は日本橋の大店で、あしたは別の日本橋の大店に打合せに…、なんて考えるとちょっと愉快です。
きょうの一枚は日本橋の欄干の彫刻。こういう素晴らしい物を高速道路でフタをしちゃっちゃいけないですよね。