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カテゴリ:我が息子のこと
ラーの鏡。鏡に映る者の、真の姿を映し出す鏡。
魔物に城を滅ぼされ、呪いで犬にされてしまった王女を助けるために、この鏡でこの犬を映したところ呪いが解け、人の姿に戻ることができたという物語がありました。 子どもに家の中でのルール、社会のルール、いろいろな決まりを教えなければならないのですが、なかなかわかってはもらえないようです。 「だめ」といってもやめてくれない。「やって」と言ってもやってくれない。 大人であるはずの私でさえ、靴下を脱ぎっぱなしにしていることもあるのですから、それを教えるのは大変なことだといまさらながら自覚します。いやいや。 最近「速効!SEのためのコミュニケーション実践塾」(田中淳子著)という本を読みました。 前半はエンジニアのプレゼン時のテクニックを、後半は上司や部下への接し方を、例をまじえながらわかりやすく書いてあります。 この後半の中に、後輩を育てることに焦点があてられています。 ところがこれを読んでみると、後輩ばかりではなく、場合によっては同僚や上司にも当てはまるものでした。 さらには子どもを教えることにも役立ちそうな内容がたくさんありました。 やはり基本は「まねしてもらえる先輩になる」だそうです。そして「道理を教えて納得させる」と。 まぁ、会社であれば相手は大人です。話せばわかってくれることもあるでしょ。 しかし!子どもたちはそんなことはおかまいなしです。 夜、「お風呂にはいるよー」と言っても、「お風呂はいらないの!」。 寝る前にテレビを見ている最中に、「歯磨きするよ~」といっても、「歯磨きしないの!」と歯ブラシを放り投げます。 はぁぁ、「お風呂に入るのも、歯磨きをするのも、みんなお前のためなんだよ」なんていっても、ぜぇ~んぜん。 人を動かすということは本当に難しいことなのですね。 ちょっとそれて、太平洋戦争時の話。(この手の話が好きではない方は飛ばしてください。) 合艦隊司令長官で山本五十六元帥という、軍神とまで言われた人がいました。 (マスコミの煽りがあったかもしれませんが)今で言う「カリスマの人」で、おそらく当時の軍人であれば、その人の命令を受けることは光栄であり、誇りであったでしょう。 そんな山本氏でさえ、人を動かすことは難しいことだ、として、次のような言葉を残しています。 「やってみせて 言って聞かせて やらせて見て ほめてやらねば 人は動かず」 カリスマの人でさえ、こう感じるのですから、一介のサラリーマンではますますです。 子どもに手を焼くのは最もか。 そういえば先日、ちぃさなでんでん虫を2匹みかけました。 「おぉぅ。これは!……いいか、お前が靴下を脱ぎっぱにしておくと『ほら、パパのまねして!』ってお父さんが怒られるんだぞ」といっても伝わらず。 まずは、親が洗濯機にいれることを「やってみせ 言って聞かせ……」ですね。子は親の鏡か。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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