士心言己

学生時代の私は好きな勉強ばかりしていて
歴史、古文など嫌いな科目は本当に苦手でした。
数学は好きなのですが脳の回路が合わなくてちっとも成績が上がらない。
化学も苦手で大学の教養になっても定性分析なんか全く何が入ってるのやらさっぱり、
レポートはいつも最低点。
物理と英作文は好きだったので得意でした。

好きな哲学や宗教論の本を買ってはJAZZ喫茶に入り浸りでしたね。

仕事をして大分たってから歴史の本を勧められて読み耽るうち中国史に嵌りました。
暗記教育の悪い部分を拒否し続けていたことが返ってよかったのではないでしょうか。
古い昔の出来事を執念としかいいようのない克明さで描いていること、
そして何度も戦争をくり返し、
史実の継承をおこたなかったことが立派な君主、思想家、戦略家を生み出しています。

団塊の世代がリタイヤする現代に不足するものは
歴史の真実を伝えること、思想や技術を伝えることが一番大切だと感じています。
私の本業は教育者でも影響力を持ったエッセイストでもありません。
しかし備忘録というべき何かが自分のために必要でした。

なにか一冊と聞かれた時は海音寺潮五郎の孫子を勧めたいです。
奇しくもソフトバンク創始者の戦略にも取り入れられている観があります。

アスキーの西さんはフリーターぽい生活をしていると聞きました。
勝ち続ける考え方や戦略を身に付けておけば私ごときでもなんとかなるではないかなと思ってるわけです。